オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』2

Godzilla: King of the Monsters, 131min

監督:マイケル・ドハティ 出演:カイル・チャンドラーヴェラ・ファーミガ

★★★

概要

ゴジラvsギドラ他。

感想

迫力一点突破型怪獣映画。家で観てもそれなりに楽しめはしたが、やはり劇場鑑賞時と比べると大幅に落ちる印象である。「絶対に映画館で!」とか「IMAXで観てこそ」という言葉は、その作品の迫力や臨場感を褒める用途で使われがちだが、本当はこのような映画にこそ使われるべきである。改めて、良くも悪くも「映画館で観てこその映画だな」と思った。ここまでストーリーがポンコツだと低く見られがちではあるものの、映画館という“場”の存在価値を思い出させてくれる意味では優秀である。

しかしである。先日、モンスター・ヴァースがApple TV+によってドラマシリーズ化されることが発表された(下記リンク先参照)。三十郎氏は「ドラマシリーズまでは全部追い切れない」という理由もあってMCUスター・ウォーズからの撤退を選択したのだが、このシリーズならばなおさらだろう。迫力に頼らない面白さは本シリーズには求めていないし、迫力任せの作品をテレビでやるのもどうかという気がする。新作が出れば映画館に足を運びたいシリーズだったのに、ドラマの視聴が必須となると雲行きが怪しくなってきた。

「人間は病原菌よ」と言い切る狂信者エマ。彼女が現実世界に存在していれば、「新型コロナは地球の生態系のバランスを取るために出現した救世主よ」「withコロナで不要な人間は死になさい」とか言っていたのだろうか。怪物の行動によって犠牲が出ることは必要なリスクだと切り捨てているのに、自分の娘をその対象から外しているという辺りが最高に身勝手である。この辺りも「自分だけは死なない」と思い込んでいるwithコロナ勢に重なって笑えた。なお、犠牲を減らすためにボストンへと怪獣を呼び寄せたエマたちだったが、避難完了済みという理由があるとは言え、わざわざ大都市を破壊することはあるまい。

ラドンスネ夫的キャラクターだけは何度見ても笑える。しかし、ゴジラにひれ伏すモブ怪獣たちの中では“空を飛べる”という優位性があるため、もしゴジラとギドラが相討ちになっていれば、ラドンこそが地球の支配者となっていたのだろうか。きっと人間もこんなセコい怪獣に負けるのだけは嫌だったのだろう。ローリングアタックで無様に敗れ去っていた戦闘機からメカゴジラへと大きく進歩したものである。実はラドンこそが真の主役なのだ。

劇場鑑賞時には“神出鬼没”だと思ったチャン・ツィイー。後から知ったのだが彼女は双子だった。しかも劇中にも双子ともに写っている写真が登場していた。