オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『レプリコーン』

Leprechaun, 91min

監督:マーク・ジョーンズ 出演:ワーウィック・デイヴィスジェニファー・アニストン

★★

概要

アイルランドの邪悪な妖精。

短評

ジェニファー・アニストンの劇場デビュー作。なんと全八作の人気シリーズらしい。内容としては、邪悪な妖精というか小人が楽しそうに暴れ回っている姿を笑いながら眺める“キャラクターもの”であり、レプリコーンを気に入れば……といったところだろうか。つまりは三十郎氏の好みでなかったということなのだが、色々と“お約束”になりそうな設定が多く、シリーズ化自体は頷ける内容だったように思う。

あらすじ

祖国アイルランドを訪れていたダニエル・オグレディという男が、「レプリコーンの金貨を見つけた!金持ちになったぞ!」と言って帰宅する。しかし、その夜、レプリコーン(ワーウィック・デイヴィス)が金貨を回収に現れる。レプリコーンの弱点である四つ葉のクローバーを使って対抗するオグレディだったが、発作を起こして倒れてしまう。それから数年後、すっかり荒屋と化したオグレディ邸にトリ(ジェニファー・アニストン)が引っ越してくるのだが、そこには未だにレプリコーンが潜んでいた。

感想

「俺の金貨を盗んでみろ。盗んだらただじゃおかないぞ」という言葉と共に登場し、その通りに金貨を回収しに現れては持ち主を襲うレプリコーン。確かに盗む方が悪いのだが、これでは半分“美人局”である。そんな危険な妖精を演じているのはワーウィック・デイヴィス。『ハリー・ポッター』のフリットウィック先生にこんな邪悪な過去があったのか!特殊メイクなので彼だとは気付かなかったが、トリの脚を触ってセクハラしたかと思えば警察官の顔を鷲掴みで切り裂いてみたりと、なかなか活き活きと演じていた。

小さな身体のひょこひょことした動きと、凶悪な顔つきやグロい攻撃描写とのギャップが可愛いレプリコーン(特に玩具の車で移動するのがよい)。「金貨を回収しに現れる」「四つ葉のクローバーが弱点」といった設定の他に「靴職人」というのがとても面白い。彼は汚い靴を見ると磨かずにはいられないのである。シリーズ一作目にして早くも“ホラー映画”であることを放棄しているとしか思えない。

作品数を重ねる毎に怪物が陳腐化し、それを逆手に取った演出が増えていくのはホラー映画の定番というか宿命なのだが、最初からこれではそもそもホラー映画ではない。しかし、レプリコーンのフザけたキャラクターこそが本作の魅力でもあるため、何とも言い難いところではある。そこにノリきれるか否かが本作の評価の分かれ目かとは思うが、もしかすると続編を観ることで愛着が生まれ、謎の評価向上となるパターンがありうるかもしれない。

劇場デビュー作ということで、若くプリプリしているジェニファー・アニストン。「こんな田舎イヤ!ホテルで暮らす!」と言うも、イケメンがいたので家に残る都会娘の役である。彼女は美人ではあるものの、ダイナーでミートローフを見るなり「それは殺されて切り刻まれた牛よ」と言うようなクソ面倒くさい女であり、関わり合いになりたくないと思った。

レプリコーン

レプリコーン

  • Jennifer Aniston
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