オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『サマー・シャーク・アタック』

Summer Shark Attack(Ozark Sharks), 88min

監督:ミスティ・タリー 出演: アリソン・アシュリー・アーム、デイヴ・デイヴィス

★★

あらすじ

湖にサメが出る話。

短評

この種のサメ映画を好き好んで観るような物好きであれば、湖にサメが出てきた程度で驚くことはあるまい。設定にも展開にも特に奇抜な点のない、割と普通の「サメ映画」だった。サメ映画において「普通」という評価は決していポジティブなものではなく、「普通につまらない」ということを意味する。しかし、コメディ寄りの作風が奏功していることもあって観ていられない程につまらないわけではなく、あくまで「普通につまらない」だった。

あらすじ

オザークの湖にキャンプにやって来たモリーアリソン・アシュリー・アーム)らの五人一家。モリーの恋人カーティスも合流し、楽しい週末となるはずだったが、モリーの目の前で祖母がサメに襲われてしまう。保安官に連絡するも「湖にサメが出るわけない」と相手にしてもらえず、売店を営むジョーンズと共にサメ討伐に挑むモリーたちだったが、湖で開催予定の花火大会をサメの群れが襲おうとしていた。

感想

湖にサメが出たので戦う。それ以上でもそれ以下でもないシンプルな話である。既に宇宙進出を果たしたサメが湖に出現しようと、三十郎氏にはとても自然なことであるかのように感じられる(オオメジロザメは淡水OKなのだとか)。着衣状態で湖に入ったハリソンの服の乾く早さの方がよっぽど不自然である。ただし、「戦う」の部分には特色があり、無駄に武器を揃えたジョーンズのおかげで多様な殺し方を楽しむことができた。クライマックスの“サメ花火”もさることながら(サメに殺されたというよりは自滅した恋人の敵討ちなのにウキウキのモリーである)、釣り上げたサメを粉砕機に掛ける場面の粉砕機に掛ける必要のなさが好きだった(そのせいで死ぬのが笑える)。

「設定」と「クオリティ」のサメ映画二大要素の内の後者となるサメのCGは、“サメ映画の枠”では並といった出来で、これまた普通である。意外なクオリティの高さに驚かされたり、酷すぎる出来で笑わせてくることはなかったが、一家の最初の犠牲者となるお婆ちゃんの頭にガッツリ食いついてる楽しい描写があったりして、“ピョンと飛んでパクッ”よりは工夫されている。その“ピョン”の時ですらスローモーションを使用した豪快なジャンプが見られ、クオリティは高くないが“拘っている”。水面から背ビレを出して泳ぐシーンは模型だろうか。そうでないなら水紋のクオリティがサメよりも遥かに高い。水中での描写は使い回しが多かった。

サメ映画のお約束である水着美女。たくさん出てきたのは嬉しかったのだが、テレビ映画なので残念ながら水着を脱ぐことはなかった。ただし、ハリソンが途中で合流するドーン(アシュトン・リー)という女が、パーカーを羽織った後もファスナーを上げきらずに巨乳を見せびらかすというサービス精神が見られる(代わりに少し弛んだ腹を上手く隠している)。彼女がビキニに挟んでいるライターが活躍するという伏線のおまけつきである。湖の浮き島に取り残された水着軍団にハリソンが「飛び込め!」と促す場面があるのだが、あれはどう考えても誰か食べられるフラグだっただろうに。最後まで残る金髪ちゃんが巨乳で素敵。

「湖が舞台」という本来は奇抜なはずの設定は、保安官が助けに来てくれないのと、「シャーク!」と叫んでも人が逃げないという描写以外には特に役に立っていない。既に『シャークネード3』で宇宙進出を果たしたサメではあるものの、本格的に宇宙を舞台としたサメ映画というものは作られないのだろうか。ストーリーや科学的整合性など気にすることなく出オチ映画を作れそうな気がするものの、低予算が身上のサメ映画としてはCG代が掛かりすぎてダメなのか。

サマー・シャーク・アタック(字幕版)

サマー・シャーク・アタック(字幕版)

  • アリソン・アシュリー・アーム
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