オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『スピーシーズ 種の起源』

Species, 108min

監督:ロジャー・ドナルドソン 出演:ナターシャ・ヘンストリッジベン・キングズレー

★★★

概要

えちえちエイリアンの繁殖作戦。

短評

三十郎氏世代にとっては思い出がいっぱいなおっぱい映画。こんなエログロ全開の映画をよく地上波で放送していたものだと感心する(今でもテレ東ならしているのか)。「エロい『エイリアン』を(宇宙に行かずに)撮ってやるぜ!」というたくましい商魂が透けて見える一作ではあるものの、とにかくシル役ナターシャ・ヘンストリッジが美しい。いったい彼女はどれだけの青少年を性に目覚めさせたのだろう。彼女の美貌とおっぱいばかりが印象に残っていたのだが、他のキャストが意外にも豪華で驚いた。おっぱい一点勝負のB級エロティックSFホラーではなかったのだ。

あらすじ

ユタ州のとある研修所から被験体の少女(ミシェル・ウィリアムズ)が脱走する。所長のフィッチ(ベン・キングズレー)は、殺し屋のプレストン(マイケル・マドセン)や霊能力者のダン(フォレスト・ウィテカー)、科学者のスティーブン(アルフレッド・モリーナ)やローラ(マーグ・ヘルゲンバーガー)らを動員してシルという名の少女を追跡するものの、彼女は既に“羽化”によって成人女性(ナターシャ・ヘンストリッジ)へと姿を変えていた。シルの正体は宇宙から送られてきたDNA情報と人間をかけ合わせて誕生した生命体であり、彼女は繁殖の相手を求めて動き出そうとしていた。

感想

やけにノリ気な絶世の美女とセックスしたら命を取られる。究極の“美人局”である。交わった後に殺されてしまうのは嫌かもしれないが、相手が当時二十歳そこそこのナターシャ・ヘンストリッジであれば、男としては本懐を遂げたも同然であり、それも悪くないと思わせられる。たとえ正体がグロテスクな怪物だったとしても、である。危険なエイリアンの地球での繁殖を防ぐというのが物語の大枠なのだが、正直に言えば、人類が滅んだって構わない。それでもシルのおっぱいが見たい。「スレンダー巨乳美女」という言葉を具現化したかのような存在である彼女がストーリーの認識を歪めている感はあるものの(しかも金髪碧眼!)、とにかく眼福だった。思い出補正を抜きにしてもパーフェクトだった。

シルが相手を見つけるのは「楽勝」なんてレベルではないはずなのだが、彼女が簡単に生殖してしまうとそこで話が終わってしまうため、二人目までは失敗に終わり、三人目で遂に目的を果たす。その毒牙にかかるのは、ナンパに失敗してホテルの部屋に戻ったばかりのスティーブン。彼が射精した直後にシルが「妊娠した」と言い出すのだが、これも金や命を取られるのとは違った意味での美人局な怖さがある。シルのおっぱいを目当てに本作を観た青少年たちは悟るのだ。妊娠を望まないなら必ずコンドームをつけねばならないと。エロで釣るハレンチな映画と見せかけて、実は立派な性教育的内容が含まれているのである。

CGのクオリティには“一昔前”といった感がアリアリなのだが、特撮もそこそこ頑張っていたように思う。エイリアンが繁殖を目指すストーリーも、正体を現した時のシルのビジュアルも、火炎放射器で戦うという展開も(おっぱいばかりが頭に残っていてこの辺は忘れていた)、様々な点に『エイリアン』の影響(=パクリ)が強く感じられる。シルのデザインを手掛たのはH・R・ギーガーなので(彼のドキュメンタリー映画にも出てきたはずなのに忘れていた)、意識しているのは明らかだろう。「シルと交尾できるなら殺されてもいいや」と思う程の美女が相手なので同作のような恐怖は感じないが、グロによってエロとのギャップを生み出すことには成功している。三十郎氏は人間状態のシルにのみ欲情するが、その感情を引きずったまま“ごっちゃ”になり、エイリアン状態の方に興奮するように性癖を歪められた人もいるのだろうか。

シルのおっぱい以外では、乳首から伸びる触手による攻撃が印象的だった。「それもおっぱいじゃねーか」という意見には与しない。動物の乳を見てもおっぱいだと喜びはしないだろう。する人もいるのか。

本作は全四作のシリーズ化されており、他に邦題詐欺作品を大量に生み出したようである。せっかくなので一挙配信しててくれればいいと思う。確か以前観たことがあるような気はするし、シリーズを重ねる毎につまらなくなっていく定石通りだったはずなのだが、ナターシャ・ヘンストリッジのおっぱいを拝めるのならばそれだけで価値がある。

スピーシーズ 種の起源 (字幕版)

スピーシーズ 種の起源 (字幕版)

  • 発売日: 2015/10/15
  • メディア: Prime Video