オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『サイレンサー 待伏部隊』

The Ambushers, 101min

監督:ヘンリー・レヴィン 出演:ディーン・マーティン、ジャニス・ルール

★★

概要

好色スパイと空飛ぶ円盤。

短評

シリーズ三作目。このシリーズとの向き合い方はおおよそ把握し、序盤は「またバカなことやってるな~」と程々に楽しめたものの、時間が経つにつれて徐々に退屈してきて、最も盛り上がるはずのクライマックスでは睡魔と格闘するはめになるという事実も理解した。これまでの三作品でヒロインが最も好みでないという不満はあったが、とにかく三作全て観終えた。シャロン・テート出演の四作目をいつでも配信してほしい。

あらすじ

再教育センターで再教育中のマット・ヘルムに新たな指令が下る。ICEが開発した空飛ぶ円盤が不時着したまま姿を消してしまったため、記憶喪失となって戻ってきたパイロットのシーラと共に円盤を奪還せよ、という内容である。円盤とシーラの記憶を取り戻すため、マットは手掛かりを元にアカプルコへと飛ぶ。

感想

一作目のOPでセクシー美女が「サイレンサ~♪」と歌っていた直球具合には敵わないが、本作も(男性歌手が)「アンブッシャ~♪」と歌う曲に乗せて水着美女たちが意味不明な踊りを披露しており、「お、やってるね~」という気分になる。敵組織が隠れ蓑としているビール会社のCMも意味なく流されるのだが、ここでも美女が尻をフリフリ踊りながら歌っている。後述する再教育センターの描写と併せて、序盤は“健全なお色気”路線が徹底されていた。ちなみに、OPクレジットには水着美女以外に(少なくとも上半身は)裸でプールを泳ぐ美女が登場しており、なかなか巧みな“隠し方”を披露している。一瞬見えたような気もするが、水面の揺らぎが上手いカモフラージュとなっていた。

再教育の名のもとに美女たちから実質的な接待を受けるヘルム。なんだか高田純次みたいであまり色男という感じはしないのだが、本当に人気のある一流エージェントらしい。これまでニ作品の“活躍”を見てもエロ親父との印象が変わることはなかったが、とにかくそうなのである。このシーンではやたらと“ブラジャー兵器”にこだわっており、“護身ブラ”や“無線ブラ”が登場する。いい感じのバカバカしさだった。

阿呆とお色気(あえてエロとは言うまい)だけで勝負しているところは嫌いでないが、一通りのサービスを終えて“ちゃんと”話を進めようとすると、どんどんつまらなくなっていき、次第に「次のお色気シーンはまだかなあ」とばかり考えるようになる。徐々に頻度が減っていくにせよ、終盤まで阿呆なお色気シーンを挿入してきたのは好印象だったが、基本的には退屈であることに変わりはない。

お約束の“特殊銃”だが、今回は敵組織の開発によるものだった。その銃はテレキネシス的な遠隔操作を可能としており、物や人を持ち上げることができる。この時、ワイヤーが見えてしまっているのはあえて気にするまい(スタントマンの使用シーンも分かりやすい)。それよりも敵のボスであるカセリアスが“シーラの服を脱がせる”という実に有用な使い方を披露していたことを褒めるべきだろう。なお、服を脱がされたシーラは唇に塗った薬で相手をダウンさせるのだが、その後、再び服を着ることなく下着姿で脱出するという謎のサービスをしている。下着と言っても上下が分かれていないスリップなのでそこまで大胆ではないが。

今回のヒロインは明らかにシーラだと思うのだが、クレジットではフランチェスカ(センタ・バーガー)の方が上になっている。二人ともあまり三十郎氏の好みではなく、ヘルムの最終試験で脱がされる白下着の女性とビール会社の受付嬢(アレクサンドラ・ヘイ)の方が好きだった。マニーペニーよりも甲斐甲斐しくヘルムの世話をしてくれる秘書のリビー(ビバリー・アダムス)は安定の可愛さである。

サイレンサ- 第3弾 待伏部隊