オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『インモラル・ゲーム 淫らな遊戯』

Wij(We), 99min

監督:レネ・イーラー 出演:エメ・クライス、テイメン・ホファールツ

★★

概要

ヤリ過ぎな10代たち。

短評

ちょっとついていけなかった。本作は実話を基とした暴走する10代の物語だと冒頭で説明があるのだが、いくら実話ベースと言えど、登場人物たちの頭のネジが外れすぎていて、自分の世界の延長線上の出来事として捉えられなかった(『ファーゴ』方式なのか)。したがって、描きたかったであろう10代の危うさやドラマの部分にはひたすら呆れ返るしかなかったものの、個人的な目的である桃色要素については「皆すげえ体してるなあ……」と感心させられ、とりあえずの目的は達成された(ボカしは大き過ぎたが)。

あらすじ

初夏のベルギーとオランダの国境沿いの村ワハテベーケ。シモンやファムケ(サロメ・ヴァン・グルンスヴェン)、ルート(マキシム・ジェイコブス)、リーズル(ポリーヌ・キャスティリン)、エナ(ローラ・ドロソプロス)、トマスらの八人の少年少女たちは暇を持て余していた。ただ奔放に交わるだけでは飽き足らず、彼らはポルノ撮影、売春、脅迫と行動をエスカレートさせていく。大金を手に入れて順風満帆な一行だったが、少女の一人が命を落とす事故が起きてしまう。

感想

男女八人のグループではあるが、シモン、ルート、リーズル、トマスの四人の順で告白していく形式となっている。観客はそこに各々の“背景”を見出すべきなのだろうが、それ以前の段階──行動の方が全く理解できないものであるため、その理由が何であるのかを考えるような余裕を持てない。そこは倫理観と羞恥心が欠如、否、存在しない世界であり、三十郎氏にとっては完全に異世界の物語である。おっぱいプルンプルンな女の子たちが裸族のように振る舞う姿は大変に眼福であるものの、「ちょっとだけでいいから交ぜてほしい」と思うことのないレベルだった。

「遊ぶにも金がいるな!」「何かしたいな!」からのポルノ撮影や売春というのは、多少なりとも躊躇いがあって然るべきかと思うのだが、そんなものは一切存在しない。「いいじゃん!やっちゃおう!」からの集団セックス集団撮影である。売春にも抵抗という感覚は存在しないらしく、道で作業員に声を掛けられれば「100ユーロ」と即答(おっさんたちが「マジかよ……」となるのが可笑しかった。「俺はやるぜ」となのも)。別世界である。三十郎氏からすれば「そこまでやるのか」という行動であり、そこには強烈な動機が必要となるはずのだが、彼らにとっては「なんとなく」に過ぎない。“楽しんで”しまうのである。この無軌道ぶりが現代のリアルなのだろうか。陽キャ恐るべし。流石に別世界すぎて分からないが、パパ活なんかを普通にやっている人たちにとってはありうる世界なのだろうか。

ただし、性関係に留まらず、“堕胎パンチ”や犬についての描写といった、これまた理解不能な行動が見られるため、やはり理解しようという気さえなくなる。

死んでしまう少女ファムケ。その死因は、アソコに“氷ディルド”を突っ込む遊びで「ひゃっ!」と反応してしまい、目の前にあった岩に頭を打ち付けるというものである。これはダーウィンアワード当確だろう。他にも、ライターや男たちのイチモツを股間に突っ込んで「何でしょう?」「誰のでしょう?」といった遊びをしており、その酷使具合は尋常ではなかった。穴にスマホ(?)を挿入し、そこから伸びたイヤフォンで音楽を聞くという遊びには笑った。ここまで来ると、三十郎氏の方が性器というものを特別視しすぎているだけなのかもしれないという気がしてくる。

裸族的に裸で過ごす一行のおっぱいが皆プルンプルンで素晴らしかったのだが、最も目を引かれたのは、ファムケが着衣で走る場面である。バインバインだった。大地震だった。

日本の配信版では巨大なボカしが掛かっていて見えないのだが、オリジナル版では無修正でガッツリと挿入したり咥えたりしている。これらのシーンは流石にボディダブルなのだろうが、陸橋で“おまんこテロ”をする場面は本人か。

インモラル・ゲーム 淫らな遊戯(字幕版)

インモラル・ゲーム 淫らな遊戯(字幕版)

  • 発売日: 2019/03/02
  • メディア: Prime Video