オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『トランスポーター2』

Transporter 2, 88min

監督: ルイ・レテリエ 出演:ジェイソン・ステイサム、アレッサンドロ・ガスマン

★★★

概要

子守運転手。

短評

“世界一格好いいハゲ”ことジェイソン・ステイサムの当たり役の二作目。彼は間違いなく最高に格好いいハゲだと思うが、冷静に考えて、この時点(2005年)ではまだ“坊主頭”と呼ぶのが相応しいかと思う。前作よりもカーアクションが派手になっていたのは楽しかったが、明らかにCGの非現実的な描写もあり、これは少々興を削いだ。しかし、車と肉体との両方をバランスよく躍動させており、気楽に楽しめるアクション映画という魅力は前作を上回るものであったように思う。

あらすじ

ルール1「車に敬意を」。ルール2「挨拶」。ルール3「シートベルト」。ニースからマイアミへと拠点を移した運び屋のフランク(ジェイソン・ステイサム)は、ジャックという子供の送迎を臨時の仕事としていた。しかし、ジャックを予防接種に連れて行った際に何者かに狙われ、自身も誘拐も片棒を担がされてしまう。その上、その誘拐の裏にはジャックの父を狙った陰謀が存在していた。

感想

振付はシリル・ラファエリという別人のようだが、前作の共同監督だったユン・ケイも参加しているらしく、アクション演出に香港映画的な要素が窺える。前作では“ぬるぬるオイルファイト”で自転車のペダルを利用していたように、“周囲にある物を利用する”という戦いのスタイルがジャッキー・チェンっぽさを感じさせ、ひたすら殴って筋肉で圧倒するというハリウッドスタイルとは一線を画している。本作の“ココナッツ・パンチ”はギャグっぽかったが、敵の拠点に乗り込んでの鉄パイプを使った戦いは見事であり、特にそれを支柱にして見舞うキックが格好よかった。戦いの場面以外でも、正面から走ってくるトラックを駆け上がって歩道橋に登る動作に香港の匂いを感じる。

ようやく魅力が分かってきたスー・チーが影も形もなくいなくなってしまったのは残念だが、本作の女性キャストもなかなか魅力的だった。一人目は、ジャックの母親オードリー(アンバー・ヴァレッタ)。夫と別居中で、「力になるって言ったわよね?」と透けブラにミニスカの組み合わせでフランクに迫るセクシー人妻である。フランクが彼女の誘いを断ったのは、なにかライが関係しているのだろうか。それはともかくとして、息子が誘拐されて以降のオードリーはヒステリー女そのものであり、ときめきを返してほしくなった。

二人目は、女暗殺者のローラ(ケイト・ノタ)。果たして着ている意味があるのかどうか分からない透け透けのランジェリー姿で戦う痴女戦士である。スタイル抜群でセクシーな彼女のビジュアルは強烈で、本作に“ステイサム以外”の魅力を付与している。フランクとの一騎討ちの際に命中するはずのない乱射をしているシーンはバカっぽかったが、熱くなった銃身を肌に当てる嫌がらせみたいな攻撃は笑えた。戦いの決着はあっさりしていたが、ステイサム無双な映画なので仕方がないか。なお、ローラはセクシーなランジェリー姿以外にも裸でベッドに横たわるシーンがあり、隠しているはずの乳首が隠れきっていなくて嬉しい。ピンクだった。

BMWからアウディに乗り換え(プロダクト・プレイスメントなのだろうか)、より派手になったカーアクション。破壊台数が明らかに増えていたように思う。また、前作とは違って終盤にも車が活躍するシーンがあるのが良い。フランクが運転する場面ではないものの、正面衝突する二台の車を彼がジャンプしてかわすシーンが格好よかった。派手さを追求した結果、ビル間のジャンプや回転して車の底の爆弾を取り除くというシーンがあり、これは明らかにCGだと分かってしまうクオリティなので、なくてもよかったかと思う。

完全にコメディリリーフと化したタルコニ警部。前作ではライが焼いてくれたマドレーヌを本作では彼が焼いている。彼は料理上手のようだが、味とは関係なくあまり嬉しくないぞ。

フランクにジェットスキーをジャックされたが女がバイバイして見送っているのが笑えた。メスにされてしまった瞬間である。

トランスポーター2 (字幕版)

トランスポーター2 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video