オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ゾンビーバー』

Zombeavers, 77min

監督:ジョーダン・ルービン 出演:レイチェル・メルヴィン、コートニー・パーム

★★★

概要

ビーバーがゾンビ化する話。

短評

おっぱいも拝めるゾンビ・コメディ。言葉の響きから適当に思いついたとしか思えないゾンビーバーのショボさに笑っていたら、予想の斜め上をいく展開でもうひと笑いできるという珍作だった。出来の悪さも明らかに狙ってやっていて、ちゃんと笑いに繋げられているタイプである。ゾンビーバー以外にもツッコミどころが盛り沢山というのも楽しい。

あらすじ

湖畔の家で週末を過ごそうと集まったメアリー(レイチェル・メルヴィン)、ゾーイ(コートニー・パーム)、ジェン(レクシー・アトキンズ)の三人。恋人の男たちも合流して夜も更けた頃、バスルームに凶暴化したビーバーが現れる。それは医療廃棄物の影響でゾンビ化した“ゾンビーバー”だった。

感想

男たちが最初から一緒に来ていないのは、ジェンの恋人サムが浮気したからである。したがって、女だけの週末には遠慮などなく、「どうせ誰もいないし」とゾーイが早速“おっぱい要員”としての仕事を果たして観客を喜ばせてくれる(仮に見られても恥じる必要のない素敵なおっぱいだが、クマに見られて隠すのが笑えた)。「パパがママを殺すのを見るのと、ママの前でパパに犯されるのだとどっちがいい?」といったガールズトークをしているところに男たちが現れ(ちなみにジェンの答えは後者)、(おっぱいなしの交合シーンでもう一度サービスした後に)ゾンビーバーが出現して本編開始となる。

そのゾンビーバーだが、これが実にショボい。その造形は“汚いぬいぐるみ”の域を出ておらず、動きも画面外のスタッフが操っているかのような“ひょこひょこ”としたものである。「しょーもな」と一蹴しても構わないクオリティではあるものの、最初にゾンビーバーに遭遇したジェンが(色気皆無の)下着姿のまま皆と行動していたり、サムのバットの持ち方がおかしかったりして、ゾンビーバー以外のツッコミどころが多過ぎてそれどころではない。ゾンビーバー発生の原因となる冒頭のシーンから“くだらなさ”一辺倒の映画であるため、そのショボさも逆に上手く馴染んでいた。身体が二つに割れたゾンビーバーがジェンの股間目指して突進する攻撃シーンが特に良い。

ゾンビーバーは“ゾンビ化したビーバー”である。したがって、ただ人間を襲うだけでなく、感染させることができる。感染した人間は当然に“ゾンビ化”するものだと思うだろうが、なんと“ゾンビーバー化”する。これは完全に予想外だった。感染者から前歯と尻尾が生えてくる瞬間の驚きと言ったら!ちなみに、三十郎氏はてっきりジェンが主人公なのかと思っていたのだが、彼女がゾンビーバー化の第一号というのも意外性があって良かった。また、クマまでもがゾンビーバー化するのは反則級に笑えた。

サムの浮気相手はメアリーである。ジェンのゾンビーバー化により彼ら二人が部屋に残され、服を脱いで傷のチェックを始める。すると、二人は盛り始める。ヤッてる場合か。この後、サムはジェンに股間を食いちぎられるが、犬を囮にして逃げようとするようなクソ野郎なので(映画では生き残りがちな犬は即死)、因果応報というものだろう。ここでヒロインの座に登り詰めたかに思われたかに思われたメアリーの行く末も、真・ヒロインとなったはずのゾーイの最期も、とても雑に処理されていて笑えた。

「ゾンビーバー(Zombeaver)」自体が単なるダジャレなわけだが、「もう一つ思いついた」と言わんがばかりにEDロール後に「ゾンビー(Zombee)」が登場する。ちなみに『ZOMBEE 最凶ゾンビ蜂 襲来(Tsunambee)』というタイトルの映画が本作の翌年に制作されているが、何か関係があるのだろうか。

ゾンビーバー (字幕版)

ゾンビーバー (字幕版)

  • 発売日: 2016/01/06
  • メディア: Prime Video