オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『愛欲のプロヴァンス』

Provenance, 97min

監督:ベン・ヘッキング 出演: クリスチャン・マッケイ、シャルロット・ヴェガ

★★

概要

中年ピアニストが愛人と別れる話。

短評

ヒロインが美人で、おっぱいが綺麗。ただそれだけの映画である。男女のアレコレにまつわる会話は退屈ながらも最低限の見所がないわけではないものの、オチが酷い。散々謎めかしておいてそれかよ、と。最後は話が明後日の方向へと飛んでいったように感じられたが、後から考えてみれば、タイトルからしてこのオチありきの話だったわけか。非常につまらなかったが、ヒロインの顔とおっぱいが素敵だったことだけは繰り返しておく。

あらすじ

フランスのアントルカストーという村に隠遁するイギリス人ピアニストのジョン。毎日同じ時間に同じカフェで朝食をとる規則正しい生活を送る彼は、講演依頼を断ってまで村から離れられずにいた。そんな彼の前に、待ちわびていたソフィア(シャルロット・ヴェガ)遂に現れるのだが……。

感想

「ジョンは何のために村にいるのか」「ソフィアは何者なのか」「二人の間には何があったのか」。これらの要素を謎めかして話を牽引しているのだが、特に意味はない。ジョンがコンサートの後に一人で飲んでいたところ、演奏を聞いたソフィアが話しかけてきて、二人は関係を持つ。ジョンは若くて美人のソフィアのことが忘れられず、淫夢を見ながら悶々とした日々を送っている。ソフィアが村に現れるまでの5ヶ月と16日の間の出来事が重要かの装っているが、はっきり言って、オチまで引っ張るために謎めかしているだけである。

再会を果たした二人は、交わり、喧嘩し、会話をする。おっさんのジョンが若いソフィアの愛を信じ切れずに反感を買う場面は面白かったが、それ程身のある内容だとは思えなかった。時折ソフィアのおっぱいが登場する以外はただ退屈である(他には村の景色が綺麗なくらいか)。ただし、本当に酷いのはそこから先というのが真の問題。

おっさんと美女の痴話喧嘩を散々聞かされたとなれば、それがどのように決着するのかくらいは見守るのが義理というものである。しかし、本作は“意外な形”での決着を見せる。序盤に観光客然として現れた歴史学者の青年ピーターがソフィアの元恋人というどうでもよい展開から、ジョンが実はソフィアの父親でしたという“衝撃の結末”を迎える。いやいや、ちゃんと二人の会話から導かれる帰結を見せろよ。いきなり場外戦を始めるなよ。これは確かに予想外ではあったが、本作は2017年の作品なので、「『オールド・ボーイ』を観たんだろうなあ……」としか思えない(他の映画にも使われているオチなのかもしれないが)。

原題の『Provenance』がプロヴァンス(Provence)とは異なる綴りのため、邦題詐欺なのかと思ったが、舞台となるアントルカストーは確かにプロヴァンス地方だった。なお、この「provenance」という単語は「起源」という意味で、つまりはオチを示唆していたことになる。プロヴァンスとかけたダジャレかよ!しょうむな!

カフェ店員のマリー(リュディヴィーヌ・パーラ)が、可愛いし、豊満な腰回りが素敵だったので、「もうこっちでいいじゃん」と思っていたら(ジョンが酔っ払って「愛してる」とキスしてもスルーしてくれる)、白いワンピース姿で颯爽と現れたソフィアの美貌が別格で、一気に吹き飛んでしまった。ソフィアが「5ヶ月振りに会ったのにセックスより食事?」と発言する場面があるのだが、三十郎氏ならばずっとくっついていたいと思うような美女である。家に着くまで我慢できずに盛っていたくせに、一発終えたらそれでよしなんて、ジョンは枯れてるな。

ジョンがソフィアの母から贈られた『Little Birds』という本は、アナイス・ニンという人の作品(邦題は『小鳥たち』)。性愛小説なのだとか。

愛欲のプロヴァンス(字幕版)

愛欲のプロヴァンス(字幕版)

  • 発売日: 2018/12/19
  • メディア: Prime Video
 
小鳥たち (新潮文庫)

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