オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『キリング・ミー・ソフトリー』

Killing Me Softly, 98min

監督:チェン・カイコー 出演:ヘザー・グラハムジョセフ・ファインズ

★★★

概要

美女がアブナイ男に捕まる話。

短評

三十郎氏史上最強のエロサス。本作との出会いは高校生の頃ではなかったかと記憶している。今更忍ぶまでもないない恥を忍んで言うならば、それは正に“実用性”の一作であった(「これだけでご飯三杯いける」の表現をそのまま使える)。ヘザー・グラハムの肢体を堪能できる官能描写が圧倒的な魅力を放っている。ただし、プライムビデオでの配信版は「R-15指定」バージョンに編集されてしまっており、残念ながらエロシーンの全てを見ることはできなかった(BD買おうかな……)。エロの他には大して面白くもないサスペンスがあるだけなのだが、最も好きなシーンは見られたため、とりあえずは満足である。

あらすじ

ある日の出勤途中、アリス(ヘザー・グラハム)は謎めいた男と手が触れ合い、彼のことが頭から離れなくなってしまう。彼女は会社を抜け出して男が入った書店へと向かい、誘われるがままにタクシーに乗って関係を持つ。恋人ジェイクと別れ、アダムという登山家の男と結婚まで一気に突き進んだアリスだったが、次第に彼の秘められし過去や凶悪な本性が露見するようになる。

感想

最初のセックスシーン、というよりも“脱がせる”シーンが至高である。三十郎氏はこれまでに様々な桃色映画を観てきたが、これよりも魅力的な脱衣の場面を知らない。アダムが飢えた獣のようにアリスの衣服を剥ぎ取り、ブラジャーからおっぱいを溢れさせ、勢いそのままに彼女の肢体へと吸い付く。この激しさ!このスピード感!相手のことなんて何も知らないのに!アリスの溢れ出る吐息や興奮を抑えられない表情(相手が脱がすのを促すように身体が弾んでいるのも良い)、アリスのおっぱいに手が食い込む“感触”に至るまで、全てが完璧である。その後の(カットされている)本番シーンなんて、はっきり言ってどうでもいい。

このシーンは当時の三十郎氏にとって相当に衝撃的であり、金髪碧眼の巨乳美女への偏愛という普通過ぎる性嗜好を確定させる瞬間となった。三十郎氏が魅力的だと感じる、大きくて柔らかそうなおっぱいも、幼さの残る顔も、このヘザー・グラハムこそが基準である。それは今なお変わることはない。桃色映像を見る際に脱衣の場面だけは絶対に飛ばさないのも、間違いなく本作の影響だろう。なお、かつてはこのような激しい交合に憧れたものだが、これまで果たされたことはなく、今後も果たされる見込みはない。指が触れ合って、視線を交わしただけで家に連れ込むなんて無理だし、ここまで相手から求められることもない。

情事の後に丸めた両手を顔に当てる“ぶりっ子ポーズ”で「あ~、やっちゃったわ」みたいな嬉し恥ずかしな表情を浮かべるアリス。「これっきりにしましょ」と思いつつも、一度火がついた情欲を抑えることは叶わず、翌日もアダムの家へと向かう。彼女は初回で“青い服”を剥ぎ取られ、翌日は会わないつもりのはずなのに“赤い服(行為後に分かるがパンツも)”を着ている。分かりやす過ぎるだろう。この演出は流石に安っぽい気もしたが、タクシーの股間を抑えている時のアリスの表情は素敵だった。

警察を無視して熱烈なキスをし、結婚式でも参列者が引くくらいのディープキスをするバカップルな二人。結婚式の後はハイキングに直行し、山小屋での“首絞めプレイ”が待っている。ここが最も過激なシーンなのだが、残念ながら大幅にカットされていた。ハイキングの前にアリスが裸の写真を撮られる場面があり、アダムが他の女に対して全く同じことをしていたと後に判明する。これは彼の偏執性を表す描写のはずだが、カメラがあまりに身近となった現代だと、同じようなことをしている男がたくさんいそうである。流出しますように。

以上の印象的なエロシーンが終わると、「愛した男がもしかしてヤバい人かも……」という凡庸なスリラーが続く。アダムの姉デボラ(ナターシャ・マケルホーン)についてのオチは全くの予想外だったが、ただ予想外というだけだった。それでもいいのだ。ヘザー・グラハムがとにかく魅力的だから。他作品でも脱ぎっぷりのよい女優ではあるものの、彼女にここまでさせたことは本作の大きな功績である。オリジナルの非編集版ならば、彼女のおっぱい加点で四つ星をつけられる。

キリング・ミー・ソフトリー (字幕版)

キリング・ミー・ソフトリー (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
優しく殺して (角川文庫)

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