オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『バイオハザード ディジェネレーション』

Resident Evil: Degeneration, 96min

監督:神谷誠 出演:ポール・メルスィエ、アリソン・コート

★★

概要

ゾンビと戦う話。

短評

折角マラソンしたのでアニメ映画の方も話を覚えている内に観ておくことにした……のだが、実写映画とは全くの無関係な話だった。どうやらゲーム版の4と5の隙間を埋める話のようで、冒頭から完全に置き去りにされた感がある。要は「悪い企業がいて、悪いウィルスを開発していた」というシンプルな話なのだが、登場人物の関係性や設定を理解していないとフルに楽しむのは無理だろう。残りの2作品は大人しくパスしようと思う。

あらすじ

ラクーンシティバイオハザードが発生し、核ミサイルによって処理される。この事件によりアンブレラ社は滅んだが、T-ウィルスがテロリストの手に渡ってしまう。その後釜に座ったウィルファーマ社は上院議員の力を利用して研究所を建設しようとするが、地元住民の激しい抵抗を受けていた。

感想

本作は2008年の作品である。2009年に発売された『バイオハザード5』がPS3他のゲームソフトであることからも分かる通り、大体そのくらいのクオリティの映像という印象である。まるでゲームのムービー・パートを延々と見せられているような感じであり、当時としてはそこそこ綺麗なのだと思うが、やはりデティールが弱く、動きがもっさりしていた。アニメという媒体を活かした大胆な演出の少ないリアル路線だったかとは思うが、レオンが敵に数十メートルの距離を吹っ飛ばされる軽い演出なんかもあったりして、この中途半端感が(よく知らないけど)ゲームのムービーっぽい。

序盤は空港でゾンビと戦い、終盤は研究所でG-ウィルスによってゾンビ化したラスボスと戦う。中盤のワクチン云々の部分は設定を飲み込めていないためにイマイチついていけないので、三十郎氏が楽しめるのはこの二つの戦いということになる。しかし、実写映画に慣れてしまった後だと2008年のCGで描かれるゾンビでは生々しさが全く足りず、あまり魅力的だとは思えなかった。また、得体の知れない敵が突然飛び出してくるようなホラー要素もないため、ストーリーを淡々と消化しただけのような印象を受ける。

レオンとアンジェラに関する描写だけは面白かった。レオンが片足で手すりに捕まり、ぶら下がった状態でアンジェラの手を掴む。この状態から持ち上げるという不可能を演じてしまうのだろうと決めつけていたら、手すりが壊れて二人とも落ちて笑った。他にも、爆風を避けて二人が水中にジャンプするのだが、レオンがすかさずアンジェラに水中人工呼吸をする。アンジェラの呼吸が止まるのが早すぎないか。ただキスしたかっただけにしか見えない。ほとんどのシーンで特殊部隊の制服姿だったアンジェラだが、ラストシーンでは胸元がばっくりと開いたワンピースを着ており、開発チームのオタク的ファッションセンスが露見している。