オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『バイオハザード』

Resident Evil, 100min

監督: ポール・W・S・アンダーソン 出演:ミラ・ジョヴォヴィッチミシェル・ロドリゲス

★★★

概要

ゾンビウィルスが漏洩する話。

短評

言わずと知れたカプコンのゲームの映画化作品。プライム特典に最終作まで一挙追加されたため、折角なので復習がてら一作目から観ることにした。シリーズを追うごとにダメになっていた印象があるのであまり気は進まないが、ちょっとくらいのつまらなさにめげるような三十郎氏ではない。原作の“ホラー”ゲームの面影がほとんどない程にアクション全振りなゾンビ映画ではあるのだが(これでも続編に比べれば一応はホラーしている方か)、気持ち悪い敵と戦うアクション映画としては楽しかった(全体的にゴチャゴチャしている辺りに時代を感じるが)。また、この頃のミラ・ジョヴォヴィッチは可愛さの残った美人だし、長い手脚を活かしたキックも格好よかった。

あらすじ

バスルームで目覚めた全裸の女(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。女が屋敷の中を彷徨っていると、突如として特殊部隊が現れる。曰く、女は部隊の一員であり、全米最大の企業アンブレラ社の研究施設“ハイブ”へと続く屋敷地下の入口を守っていたのだと。ハイブを管理するAI“レッド・クイーン”が施設内の職員を全て抹殺したため、部隊はAIの破壊を命じられていたのだった。神経ガスの影響で記憶を失っていた女はアリスという名前や倒れる前の記憶を徐々に取り戻していくが、施設内には漏洩したウィルスに感染した恐るべき怪物が待ち受けていた。

感想

最も印象的なシーンのレーザーカッターが『キューブ』のアイディアを丸パクリというのはいかがなものかと思うが、肉の落ちるタイミングや断面の描写が上出来であり、「オマージュ」と言い張っても許される程度のクオリティだったと思う。同作が視認不可能なワイヤーによる攻撃だったのに対して本作のレーザーはゆっくりと動くため、最後にサイコロ状にされてしまう隊長の“諦め”の表情も良かった。研究所から出る扉の先が光に満ちているのも同作に似ていただろうか。

もう一つ、好きなシーンが、対“ゾンビ犬”である。人間のゾンビよりも禍々しく、多少CGが浮いている感のあるラスボスよりも生々しい。アリスは易々と命中させていたが、的が小さいために狙いにくいというのも独自性がある。確かゲームでも強敵だったような気がするのだが、キャラクターを動かすのに苦戦してちゃんと遊ばなかったのであまり記憶が定かでない。弾を撃ち尽くしたアリスが見せる飛び蹴りは美しく、その美しさは他作品のダメな飛び蹴りを見ればよく分かる。ダメな飛び蹴りがどのようなものなのかは、『ウォー・オブ・ザ・ジャングル』を是非ご確認いただきたい。アリスの蹴りがいかに格好よくキマっていたのかを痛感するだろう。

スローモーションを使用した飛び蹴り以外の場面では多少のもっさり感を隠しきれないアリスだが、赤いドレスで死地に乗り込むというミスマッチは素敵だった。次作以降では最強無敵の“女戦士”へと変貌していくアリスなのだが、本作では記憶喪失ということもあり、格好よさと可愛さと美しさが良い具合のバランスになっている。チラッと見える彼女の貧しいおっぱいはそれ程ありがくたくないものの、最初に全裸で目覚め、更に半裸で目覚めと、そのサービス精神は大いに評価したい。

ラスボスはいかにも“ゲームのラスボス”といった雰囲気なので、それ程好きではない。「とりあえず出さなきゃ」みたいな投げやり感がある(対決シーンもいまいち盛り上がらないし)。人間のゾンビもあまり特徴的ではないのだが、数が多いのは良かった。特にエレベーターを開けたら大群が登場するシーンは素敵で、隊員が“飲み込まれていく”描写が良い。一体だけでは間抜けに感じられるゾンビだが、群れると否応なく迫力が出る。

レッド・クイーンが「汚染は全て封じ込めるのが安全」と言っていたが、これには全面的に同意する。間違っても感染者の移動を促すような真似をしてはいけない。

バイオハザード (字幕版)

バイオハザード (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video