Blue Mountain State: The Rise of Thadland, 90min
監督:レヴ・L・スピロ 出演:アラン・リッチソン、ダリン・ブルックス
★★★
概要
夢と驚きとおっぱいに満ちた夢のパーティー“サッドランド”。
短評
3シーズン続いたドラマ・シリーズの劇場版とのことである。ドラマ版を観ていないのでネタを拾いきれないし、ノリきれない部分も多いのだが、なんだかんだで楽しいバカ映画だった。なによりおっぱいがいっぱいなのが良い。アルコール、ドラッグ、おっぱいの三つが揃ったパーティーで阿呆をやっているだけで、特別に印象的なシーンがあるわけでもない。でも、パーティー映画なんてそんなものである。ギャハハと笑えれば、それでいいのだ(ドラッグはないが、酒を片手に観るのが楽しむための必須条件かとは思う)。ドラマ版もおっぱいがいっぱいなのだろうか。そうなら観てみたい。
あらすじ
ブルーマウンテン州立大学のアメフト部QBアレックス。最低の先輩サッドがNFLからドラフト1位指名を受けて卒業し、四年生になった彼は、仲間と大量のおっぱいに囲まれた最高の1年の送るはずだった。しかし、競売騒動が持ち上がったゴートハウスを守るため、サッドを頼ることになる。サッドの出した条件とは、「夢と驚きとおっぱいに満ちた理想のパーティー“サッドランド”を実現する」ことだった。
感想
ゴートハウスについての説明はないのだが、どうやらアメフト部のクラブハウスのことらしい。部員たちはここを根城に、酒、ドラッグ、女に明け暮れる生活を送るため、なくてはならない場所なのである。サッドの去ったチームは弱体化しており、勝利を味わえないなら他のことで楽しむしかないのだと。なお、真面目に勝利を目指すようになるどころかアメフトの描写すらほとんどないし、この展開でありがちな“パーティーを開くために奔走する”話でもない。“パーティーをするだけ”の映画である。なんて潔い!
「くたばれ、ディズニー!」を合言葉とするサッドランドには何があるか。各種大麻、各種高純度のコカイン、モヒート風呂、そして大量のおっぱい。これは確かに夢の国である。ディズニーよりもよっぽど行ってみたい。サミーのようにヤギに犯されるのは御免こうむりたいが、おっぱいペチンペチンと人体ルーレット方式の王様ゲームには参加してみたい。サッドランドの目玉である“コカインの雪”にはいくら掛かるのかと心配になったが、ドラッグというのは原価の安い高利益率商品であるため、家業がドラッグ販売らしいハーモンがいればなんとかなるのか。彼が「サッドに大麻畑を焼かれた」と発言していたのだが、この様子はドラマ版で見られるのか。
パーティーの中で好きだったネタが三つ。一つは、用意していたドラッグが枯渇して謎のガス型ドラッグを吸ったアレックスたちがセックスを“しようとする”シーン。それを見ている男が「あれはセックスをしようとしているらしい」と語るのだが、その男もガスを吸っていて、そう言おうとしているだけになっている。もう一つは、サミーがヤギを食べるシーン。いいのか!?マスコットじゃないのか!?そして最後に、パーティー明けの死屍累々の面々(特に死んだようにガスを吸う女が良い)。モヒート風呂が濁っているのも笑えた。
美しいおっぱいからカチンコチンなおっぱいまで、おっぱいがいっぱいな一作である。三十郎氏の学生生活は、こんなにおっぱいがいっぱいではなかった。実に羨ましい。「アメリカに留学していればこんな生活が……」と一瞬だけ考えたが、サミーのように親友を囲むおっぱいを眺めながらマスをかくのが関の山だろう。
おっぱいがいっぱいな割に、“大学レズ”のメアリー・ジョー(フランキー・ショウ)が狙うホリー(リンジー・スポレール)のおっぱいが見られなかったのは残念だった。「おっぱい見る?」という台詞まであるのに。「大学レズ」というのは、学生生活の中で“性を探求”する内に目覚める一時的な性指向のことらしい。確かにありそうな話ではあるが……。「大学ゲイ」は、……あるのか?ちなみに、おっぱいだけでなく陰茎も映る。