オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『青い珊瑚礁』

The Blue Lagoon, 104min

監督:ランダル・クレイザー 出演:ブルック・シールズ、クリストファー・アトキンズ

他:ラジー賞最低主演女優賞(ブルック・シールズ

★★

概要

美少年と美少女が島で二人暮らしする話。

短評

起こる事が起こる話である。ロリショタの裸と当時14才のブルック・シールズが脱いでいる。今なら色々とアウトっぽい映画なのだが、残念なことに後者はボディダブルを使用しているらしい(それを知ると腑に落ちる描写も多い)。一組の男女が「アダムとイヴ」的にアレする話なのだが、爽やかなビジュアルとは裏腹にどことなく下卑た視線を感じるのは三十郎氏側の問題なのか。文明社会から切り離されると裸がいやらしいものではなくなるが、その設定を利用して裸を見せたいだけのような……。その興味なくしても成立するような真面目な映画ではなかったと思う。ちなみに、サメ要素がある。

あらすじ

船で火災が発生し、船員パディと共に避難用ボートに乗ったリチャードとエメライン(エルヴァ・ジョゼフソン)の幼い二人。三人はとある島に辿り着き、パディから生活の知恵を学びつつ暮らしていたが、パディが酔って泳いで死亡する。残された二人は、やがて思春期の男女へと成長する。

感想

セックスという行為を知らずに育った人間は、果たして本能的に交尾することができるのだろうか。「棒を穴に挿れる」という発想に事前情報なく辿り着くものなのだろうか。その欠落が弱点とはならない程度に本作はリアリティを放棄しているのだが、自身がどうだったかに思いを巡らせてみると、どうにも気になって仕方がない。自分が具体的にどうだったかは思い出せないが、「女に穴があるから男が棒を挿れる」という知識と発想ではなく、「セックスという行為」の存在を知り、その後、「女には尻以外の穴がついているらしい」という順番だったように思う。

また、丸みを帯びた女性の「胸」や「尻」、逞しい男性の「筋肉」といった“自分とは異なる点”に性的魅力を感じるのも、自然な感情の発露ではなく外部情報の影響が大きかったように思う。「いやらしい」という言葉が「いやらしい」と感じさせているわけだが、この規範なくして魅力を感じたり、逆に羞恥心を抱いたりするのだろうか。本作の状況設定は一種の思考実験的であるものの、答えを提供してくれるわけではなく、逆に疑問が湧いてきた。

少女に成長したエメラインを演じるブルック・シールズの魅力が爆発している一作である。どんな言葉で飾ったところで、本作を観る男性の目的の九割以上は彼女だろう。美しい映像とか愛の芽生えとか知らんのですよ。注目のヌードシーンはボディダブルとのこと。髪の毛で鉄壁ガードしているシーンが多く、他のシーンでは大きくおっぱいを見せているのに不自然だと思ったので逆に納得した。また、髪の毛や布で隠された彼女のおっぱいと、授乳シーンで大きく映ったそれとでは全く大きさが異なっている。

三十郎氏はGyao!で配信されているバージョンを観たので他のバージョンがあるのかは分からないが、少年少女に成長したリチャードとエメラインの股間にはボカシが入っている。これは“普通”だろう。また、幼い二人の股間にもボカシが入っている。これはエロくないものをエロいと、「幼児の股間はいやらしいものです」と言われているような不自然さを感じるが、悪い大人がいるので仕方がないのだろう。しかし、二人の間に生まれた息子の股間にはボカシがない(泳いでいる姿がそのまま『Nevermind』のジャケットだった)。乳児はOKなのか。

年端も行かない二人が生活に困らない程度に資源豊富な島に流れ着くというご都合主義なので、サバイバル要素は薄め(あんなに恵まれた島であっても三十郎はパディのように二人の面倒を見られないだろうが)。その根本的なご都合主義よりも、決して広くはない島なのに何年も原住民と遭遇せずに済んでいる方が気になった。

アマゾンさん、「Ce」ってなんですか?

青い珊瑚礁 Ce (字幕版)

青い珊瑚礁 Ce (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video