オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ディープインセクト』

Insectula!, 101min

監督:マイク・ピーターソン 出演:パスカル・ピラ、ハリソン・マシューズ

概要

宇宙から巨大な蚊が飛来する話。

短評

壊滅的(というよりもほぼ意味不明レベル)のストーリーと素人レベルの演技で、九割以上の時間が観ていて辛いレベルの一作。100分は長すぎるので80分にまとめるべき内容だった。しかし、グロテスクな特撮だけは良く出来ていて、これが学生の自主制作映画ならば努力賞をあげたくなったかもしれない。クソ画質とレトロな雰囲気で懐かしの特撮映画を思わせるが、2015年の映画である。それにしても、隕石という共通点だけで『ディープ・インパクト』のタイトル詐欺をよく思い付いたものだと思う。原題には「-tula」とあるが、クモ要素はなかったと思う。

あらすじ

モンスターの惑星からモンスターが地球へと飛来する。隕石は湖に落下し、謎の怪獣がEPA捜査官デルの恋人(?)のハンナやヤスミン(ヤスミン・ムーン)を次々と殺害していく。ハンナの検死を担当したFBIのケンプラー博士は、入手した卵を密かに孵化させ、“インセクチュラ”と名付けて飼育していた。

感想

薄らハゲに付け髭(が浮いている)のおっさんデルと若い水着美女ハンナの関係が父娘なのか恋人なのか分からなくて戸惑うのだが、ともかくハンナが死亡する。湖に隕石が落下して盛大に水しぶきを上げているにも関わらず、気にすることなく泳ぎ続けるとは驚愕の鈍感力である。彼女は首を切断されて死亡していたが(水中に生首が浮かんでくるタイトルバックは良い)、きっと痛みを感じずに死んだことだろう。

ハゲと美女の関係も分かりづらいし、インセクチュラを利用して人口削減を目論むケンプラー博士が何をしたいのかも分かりづらい。宇宙生物が飛来して街がパニックに陥る映画なのかと思ったら、恋人(?)の死にショックを受けたハゲがサイケデリック・ワールドに突入するし、姉妹娼婦が枕で遊ぶのをスローで流すし、ケンプラー博士がトランプ大統領みたいなヅラ姿で自撮りした謎フィルムを見せられるしで、パニックに陥ったのは三十郎氏の方だった。

湖から森と人のいない場所にばかりいたインセクチュラが、終盤になってようやく街に出てくる。ここで街が燃えているのだが、インセクチュラは飛び回るだけで何もしておらず、明らかに攻撃を外した軍が街を破壊している。なんたる無能。強固な外殻には攻撃が通じないとのことであり、最後はお馴染みのピノキオ作戦だった。便利だな。

全体としては『デビルシャーク』等のZ級映画と同じクソ映画としか言いようがないのだが、一部の特撮とセット造形だけは出来が良い。インセクチュラではない本物の虫も気持ち悪い。ただし、肝心のインセクチュラの描写はショボいCGに頼っており、力を入れる場所を間違っていた感は否めない。湖に落ちた時には幼体のはずなので、せめて変態の過程くらいは描けばよかったのに。

強いて他の良い点を挙げるならば、博士の助手ブリタニー(アリエル・セザンヌ)がやたらとセクシー美人で、博士に捕らえられた時に何故か下着姿になっているのも眼福だった。意味は分からないが意図は分かる演出である。EDロールで彼女と姉妹娼婦の妹サラ(サラ・フレンチ)が水着姿で踊っていて、映画の大半よりも観ていて楽しかった。ちなみに姉ジェシカの方が博士に乳首ピアスを引き千切られて痛そうだった。

Gyao!で配信されているのを観たのだが、Amazonでは配信どころかパッケージ版の取り扱いもないらしい。これは珍しいことだが、Amazonの賢明な判断を讃えたい。

アース渦巻香 蚊取り線香 [12時間長持ち ジャンボ50巻缶入]

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  • 発売日: 2011/03/22
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品