オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『レディ・チャタレー』

La storia di Lady Chatterley, 83min

監督:ローレンス・ウェーバー 出演:マル、カルロ・ムカーリ 

★★

概要

原作者も知らなかったチャタレイ夫人の痴態。

短評

1989年のイタリア製桃色映画(原作小説の複雑怪奇な映画化事情については1991年制作の『チャタレイ夫人の恋人』の頁に記してある)。『チャタレイ夫人の恋人』の原作者であるD・H・ロレンスに対してチャタレイ夫人本人が「あなたは何も分かってないのね」と自身の痴態を語るという内容である。序盤は倒錯的な描写が多かったが、森番間男のメラーズが登場してからはエロシーンが完全にメインとなり、その長さには退屈を覚えるほどだった。

あらすじ

クリフォード・チャタレイ氏が逝去し、遺言執行の場にD・H・ロレンスが呼び出される。不能だった同氏に代わりチャタレイ夫人(マル)と関係を持っていたロレンスは「君に体の関係を教えたのは僕だった」と懐かしむが、夫人はこれを一蹴。彼女は「処女なんて16才の時に捨てたわよ」と告げ、夫と取り巻きたちの下半身事情やロレンスとの出会い、そしてメラーズの熱烈な恋について語りはじめる。

感想

 「夫婦の親和力にセックスは不可欠でない」とし、詩作に耽るクリフォード。そんな彼の詩を褒めるために三人の男たちが屋敷へ呼ばれ、彼らがメイド(カルメン・ディ・ピエトロ)や執事(薄らハゲの中年男)と交わる姿をクリフォードは眺めて楽しんでいる。なかなかの上級者であるが、これでは若い身体を持て余した夫人が耐えられない。男たちの一人ハモンドが夫人と交わり、彼女の爛れた生活が幕を開ける。

夫人はメイドとメラーズの情事を目撃し、「あの逞しい体……むき出しの欲望……溢れる優しさ……」「あそこまでの激しさがあるなんて知らなかった」と興奮する。彼女が長々と自慰行為に耽っていると、何故かそのままメラーズとの交合へと突入する。超展開である。その後はボルトン夫人(ミカエラ)による「男の陰茎よりも女の舌の方がいいでしょ」攻撃が待っているものの、「レズの方がいいなんて嘘」というハッピーエンド(?)だった。

なお、自分が初めての男だと勘違いしていた恥ずかしい男ロレンスについては、たしかに初めてのロマンスの相手ではあったが性技がイマイチがとのことで、自分がイッた直後に寝落ちした彼の隣で夫人が自慰している。行為そのものも良くなかったのかもしれないが、寝落ちは特に良くない。

最も上級者向けのプレイだと感じたのは、夫人が執事を女装させ、全身を舐め回すというもの。メイドが脱ぐのは他作品とも共通する描写だが、まさか男の執事までもが“受け役”の仕事をするとは思わなかった。ちなみにメイドはボルトン夫人を含む誰が相手でも易易と受け入れており、彼女こそが真の上級者だったとも言える。おっぱいも三人の中で最も綺麗だった。

序盤の交わるシーンは男がズボンを下ろしていない真似事なのだが、夫人とメラーズの交合シーンには一部メラーズが脱いでいるものもある。果たしてどのような事情によるものなのだろう。女性のヌードが見られれば男の尻なんて見たくないので別に構わないが。

チャタレイ夫人とボルトン夫人の二人でクリフォードの“リハビリ”をするシーンではボルトン夫人がチャタレイ夫人の身体を舐め回しているのだが、ヘソの周辺がアップになると衝撃映像が待っている。チャタレイ夫人に割としっかり目な腹毛が生えているのである。ワキ毛はちゃんと処理しているのに。『青い体験』のラウラ・アントネッリのワキ毛は「そんな時代だったのか」と軽く受け流せたのだが、腹毛はまた別である。女性がワキやスネを処理しているのを知っていたが、腹にも生えるんですね……。

レディ・チャタレー HDマスター版 [DVD]

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  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: DVD
 
チャタレー夫人の恋人 (光文社古典新訳文庫)

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