オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『コード211』

211, 86min

監督:ヨーク・アレック・シャクルトン 出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・レイニー・Jr

概要

武装強盗が警察と銃撃戦を繰り広げる話。

短評

爆発シーンはそれなりに迫力があり、ほとんどずっと銃撃戦を繰り広げているのに、異常なまでに退屈な一作である。恐らくは犯人と警察両方の作戦らしきものが示されていないのが原因だろう。犯人は金を持って脱出、警察は犯人を射殺か逮捕が最終目的なのは想像がつくものの、「どの状況でどうなればよいのか」という小目標が分からない。従って、どちらもどうしたいのかが分からないまま、ただバンバンと撃ち続けているだけという謎の映画である。

あらすじ

アフガンの戦争成金ドノヴァンが傭兵への支払いを渋って殺害される。傭兵たちは、ドノヴァンが送金した先の銀行の一つを襲撃することで自らの取り分を回収することに決める。その銀行がある町では、引退を控えた警官マイク(ニコラス・ケイジ)が、いじめっ子をKOして更生プログラムでパトカーに乗車体験しているいじめられっ子ケニーを連れてパトロール中だった。そこで不審な車を発見し……。

感想

まず、設定が意味不明である。傭兵たちは戦争成金に汚い仕事をさせられ、その代金を回収するのが目的である。しかし、本人を脅して金を引き出すことはせず、「自力で回収するぜ」と射殺。ちなみに代金は100万ドルで、銀行にあるのも100万ドル強。成金は1億ドルも稼いだらしいのに。リスクとリターンの両方の面からどう考えても割に合わない。

しかし、なんと本作はノースハリウッド銀行強盗事件という実話ベースの一作なのだとか。こんな阿呆な傭兵がこの世に存在するなんて信じられないだろうが、信じる必要はない。銀行強盗と警察が壮絶な銃撃戦を繰り広げたという部分以外は創作のようである。どう考えても事件をそのまま映画化した方が面白くなっただろうに。意味不明だった戦争成金襲撃シーンや全く役に立っていないのに無駄に上出来なレストラン爆破の予算を使えば(マイクが「子供がいるしテロより駐車違反だ」と無視するのが笑えた)、普通に銀行強盗と警官隊の対決を描けたはずである。制作費を集めるためのニコラス・ケイジ主演設定もそのまま使えただろう。

強盗の一人がニコラス・ケイジの息子ウェストン・ケイジである。まだまだフサフサだった。恐らくは同年齢時の父と比較しても毛量が多いのではないかと思う。きっと父の金を使って若い内からAGA治療を受けているのだろう。彼は狙撃手を務めており、寂しくなっている父の頭部を狙うシーンがある。そこで外してしまったのは、将来の自分の毛根を思い浮かべて、いたたまれない気持ちになったからに違いない。

冒頭の成金殺害事件を捜査し、アメリカまで傭兵たちを追ってくるインターポールのロッシ(アレクサンドラ・ディヌ)。有能ぶって偉そうにしているのに、全くの役立たずで驚いた。彼女はなにかと警察の方針に口を挟みたがるが、具体的なことは一切言わず、「私はただ……(I just…)」を連呼する。最後に一人射殺してドヤっていたが、不要なキャラクターだった。そもそもアフガンの設定自体が……。婦警ジェイコブス(Sapir Azulay)と顔が少し似ていて見分けづらいのも難点である。「どうして彼女が制服を着て地元警察に混じっているのか」と一瞬混乱した。

マイクの娘リサを演じるソフィー・スケルトンが美人だった。序盤に彼女の妊娠が発覚し、「男の子だと祖父の遺伝子で毛根が不安だから……」と娘であることを願ったが、ラストで生まれた子が本当に娘で良かった。彼女は自分のような一般人が無断で手術室に侵入しても追い出されないあの病院で出産したのだろうか。

爆破されるレストランのウェイトレス(Manal El-Feitury)が巨乳である。犯人が立ち去る際に多めのチップを支払っているが、犯行を控えているのに印象に残るような真似はしないだろう。おっぱいジャンキーだったのか。

コード211(字幕版)

コード211(字幕版)

  • 発売日: 2019/07/03
  • メディア: Prime Video