オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『第27囚人戦車隊』

Wheels of Terror(The Misfit Brigade), 104min

監督:ゴードン・ヘスラー 出演:ブルース・デイヴィソン、デヴィッド・キャラダイン

★★

概要

ドイツのアウトロー部隊。

短評

囚人部隊がそれなりに好き勝手に暴れる話。ドイツ兵というよりも完全にアメリカン・ヤンキーのノリで、製作国はデンマークという謎多き構成である。「敵兵よりもナチスが憎い」と言いながらも、なんだかんだで任務を遂行する辺りがドイツ人なのだろうか。戦車の活躍は思ったよりも少なく、人の死に方が雑なB級映画だった。ちなみに、部隊の名前は「第27囚人戦車隊」ではなく「第27機甲師団」である。

あらすじ

第二次世界大戦末期のドイツ軍には収監の代わりに前線へと送り出される受刑者の部隊が存在した。第27機甲師団もその一つ。上官に対して反抗的ではあるものの優秀な彼らは、任務完了後の赦免と引き換えに、敵の防衛線の160km先にある駅での危険な列車爆破ミッションに挑む。

感想

序盤に一度だけ複数での戦車バトルがあり、そこが最大の見せ場である。ここはなかなか見応えがあった。一応勝利を収めるものの自分たちの戦車もあっさり失って、「でも生き残ったしええか」と開き直っている辺りに士気の低さが現れていて良かった。なお、その次の瞬間に爆撃を受けて、義妹を強姦して少年院入りした最年少兵士フレデリックが吹っ飛ぶ。

その他は、喧嘩したり、遊んだり、死んだりと適当にやっているだけで、お気楽戦争映画感が強い。部隊のメンバーが死ぬシーンもあるが、死に方が雑なので悲壮感はない。メイン・ミッションは徒歩での潜入であり、途中で戦車を入手するものの戦わずして被弾。何度も戦車で戦えない辺りに予算感が出ている。列車爆発は豪快だったが(一度目の不発で突撃した奴の犬死はなんだったのか……)、どちらかと言えば戦車に予算を割いてほしかった。

慰安所に遊びに行くシーンがある。フランス人娼婦もいると聞いて喜ぶ兵士たちだったが、どうもお年を召したお姉様方のような……(それでも彼らは喜んでいたが)。若い嬢は先客に取られて残り物だったのだろうか(EDロールで“Ladies”“of”“the”“night”の四語が役名のように併記されているのが可笑しかった)。ロシア軍は「ドイツの同志の皆さん、ナチの豚を肥え太らせるよりも私たちと暮らしましょう」と美女(ドレスの肩紐がズレる)が宣伝する映像を上映してドイツ兵を誘惑しており、これなら引っ掛かる兵士もいるのではないかと思った。三十郎氏ならば、サボっているロシア兵たちとの楽しい水浴び(おっぱいあり)で完全に陥落する。一番美人だったのは、タイニーから煙草を貰った女兵士。キリッとしていて素敵だった。

爆弾犬のスターリンスカヤ。敵兵の接近を伝え、地雷に気付く優秀な犬であった。戦場でも頼りになるのは犬である。

死亡したSSの埋葬を命じられた兵士たちが、戦車で建物を崩してその場に埋め立てるシーンが楽しかった。

第27囚人戦車隊 (字幕版)

第27囚人戦車隊 (字幕版)

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