オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『マニアック』

Maniac, 87min

監督:ウィリアム・ラスティグ 出演:ジョー・スピネル、キャロライン・マンロー

★★

概要

マネキン愛好家の変態連続殺人鬼。

短評

イライジャ・ウッド主演でリメイクされたホラー映画の1980年のオリジナル版。変態のレイン中尉バッファロー・ビルみたいなことをする話である。スプラッター描写とマネキンの気味悪さは相当なものだが、それ以外の部分があまりにも酷すぎる。 話がつまらないを通り越して、話がそもそも存在しない。いかにも異常者的な独り言を主人公が連呼しつつ、ただ女を殺していくの繰り返しである。これでは流石に集中力が続かない。芸術映画じゃないんだから最低限の起承転結をですね……。

あらすじ

マネキンに囲まれた部屋で暮らす小太りの男フランク(ジョー・スピネル)。彼は連続殺人鬼である。殺した女の頭の皮を剥いで持ち帰り、マネキンの頭に釘で打ち付ける。そしてベッドで一緒に寝る。フランクは今宵も次の獲物を探して街を彷徨う。

感想

第一の犠牲者は、まばらに草の生えた小汚いビーチに寝そべるカップル。これは特に面白くない。「主人公が殺人鬼です」と紹介しただけである。

第二の犠牲者は、道行くフランクに声を掛けてしまった娼婦。「レギュラー25ドル、口淫付50ドル、世界一周75ドル、ウルトラC100ドル」という料金体系を提示し(高い方の二つの内容は果たして?)、ノリノリで行為中にフランクが「売女め!」と叫んで絞殺される。風俗説教おじさんみたいで笑えた。

第三の犠牲者は、車で交わるカップル。窓に顔をくっつけてガン見するフランクに女が気付いて逃げようとするものの、車の前方に回り込んだフランクがボンネットに飛び乗ってショットガンを発射。男の頭部が飛び散る特殊効果が見事だった。ボンネットに飛び乗る瞬間はギャグだが、三十郎氏はこの殺害シーンが最も好きである。

第四の犠牲者ナースの胸部を背後から「こうしてほしかったんだろ」と串刺し、第五の犠牲者モデルのリタを自宅で監禁の末に「殺しはしないさ。保存するだけ」と言いながら刺し殺す(貧相だがサービスショットあり)。そんなこんなで脈略なく選ばれた標的が淡々と豪快に殺される展開を繰り返して、最後はフランクが襲われる。腕をぶった切られ、腹をめった刺され、頭を引きちぎられる。実際にはこれも彼の幻覚なわけだが、病んでるって凄いと思わされる。ゾンビも出てくる終盤は怒濤の勢いだった。

フランクには亡き母との関係に問題があり(恐らく彼が殺したのだろう)、それでも母の幻影を追いかけるマザコン的な部分がある。それと関係あるのかは分からないが、娼婦には着衣プレイを求め、部屋の壁に貼ってあるポスターはおっぱいの部分が切り取られているというおっぱい嫌いだった。三十郎氏は安全ですね。

ヒロイン的なポジションが特に意味を成さないアンナ役のキャロライン・マンローが綺麗だった。フランク役のジョー・スピネルは最高に気持ち悪い。

マニアック(字幕版)

マニアック(字幕版)

  • 発売日: 2018/08/15
  • メディア: Prime Video