オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『地獄の女囚コマンド』

Hired to Kill, 96min

監督:ニコ・マストラキス、ピーター・レイダー 出演:ブライアン・トンプソンオリヴァー・リード

★★

概要

雇われ部隊が革命家を救出する話。

短評

1990年のB級アクション映画。本国アメリカではビデオスルーだったのに、韓国、日本、オーストラリアの三ヶ国では劇場公開されたそうである。当時の日本人には人気のジャンルだったのだろうか。きっと現代のサメ映画ファンみたいな物好きがいたのだろう。タイトルに惹かれるものがあることは認めるが、全員が女囚ではないし、イマイチ格好よくない主人公、火薬以外は手に汗握らないグダグダなアクション、途中で興味を失って何をしているのか分からなくなっても理解できる程度のストーリー、申し訳程度に登場する顔は見たことのある俳優といった全てが威風堂々たるB級映画だった。

あらすじ

投資家トーマスからのライアンへの依頼。その内容は、中東の小国サイプラで独裁者バルトスに囚われている革命家ラリスの救出である。入国管理の厳しいサイプラに潜入するため、ライアンは有名ファッションデザイナーに扮し、世界各地で集めた六人の女戦士たちをモデルに偽装する。

感想

主人公ライアンを演じるブライアン・トンプソン。どちらかと言えば悪役顔である。就寝中に鳴り響く電話を銃で破壊するという衝撃の登場シーンは魅力的だったが、筋肉以外は格好いい主人公ではなかった。恐らく輪郭と分厚い唇が二枚目の条件から外れていると思うのだが、唇の方はオカマのデザイナーという潜入用のキャラクターには合っていたと思う。バルトスにキスをする見苦しいシーンもあるが、それ以外はオカマらしい演技をしていなかった。

世界の刑務所等から集めてきた女戦士たち。どういう伝手と条件で選ばれたのかはよく分からない。選抜が不十分だったのか、あっさり殺される奴や裏切る奴も出てくる。いかにもB級映画な展開である。彼女たちの訓練には、通常の戦闘訓練の他にメイクやランウェイでのウォーキングが含まれていて、ライアンよりは潜入捜査用の役作りを頑張っていた。現地での仕事もドンパチよりもモデルとしての撮影が多かった印象である。

有名人枠のジョージ・ケネディ。彼の鼻毛が豪快に飛び出しているのが気になった。彼の鼻毛は真っ白なのだが、三十郎氏の鼻毛にも白いものが混ざっている。初めて見つけた時には衝撃を受けた。髪はまだ黒いのに鼻から来るなんて……。髪はいずれ白くなるものだと覚悟しているが、陰毛が白くなったらどうしようかと思案している。

現地協力者のアナ(ミシェル・モフェット)とライアンが言い争った後に脈略なく交わる展開が、最もB級感が極まっていたように思う。女心を解さない三十郎氏には理解不能である。雑に放り出されたおっぱいだった。

サイプラのモデルはキプロスだろう。中東の小国ということになっているらしいが、ギリシャの文化圏であるため中東感はない。国旗は一応別のものが使用されていた。

地獄の女囚コマンド (字幕版)

地獄の女囚コマンド (字幕版)

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