オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ペット2』

The Secret Life of Pets 2, 86min

監督:クリス・ルノー 出演:パットン・オズワルド、ハリソン・フォード

★★★

概要

都会のペット犬が牧羊犬に弟子入りする話。

短評

原題の「The Secret Life」の部分、つまり飼い主が知らないところでペットたちが何をしているのかというアイディア自体は第一作で消化済みである。従って、ストーリーは無理やり作った感があったものの(もっとも前作だってハチャメチャである)、 なんだかんだで可愛いだけじゃない個性豊かなペットたちを眺めているのは楽しかった。子供にも分かりやすく伝えられる大切なメッセージに感心するもよし、ペットあるあるネタにニヤリとするもよしである。

あらすじ

ジャック・ラッセル・テリアのマックスは子供嫌いだったが、飼い主のケイティが結婚し、息子のリアムが生まれると一変。「この危険な世界からリアムを守ってやらねばならぬ」と使命感を帯びる。危険だらけの世界にストレスを感じて掻き癖がついてしまったマックスだったが、ケイティの夫チャドの叔父の農場に家族旅行に行き、勇ましき牧羊犬ルースター(ハリソン・フォード)の薫陶を受ける。

感想

ペットたちが滅茶苦茶やっているという根本的にファンタジーなことよりも、大都会に虎と狼が野放しになったら大変だろうという些細に現実なことが気になるのは何故なのだろう。ルースターから免許皆伝されたマックスがニューヨークに戻り、悪辣なサーカスに使役されるホワイトタイガーのフーを助けて大団円となっている。ファンタジーに現実的思考を持ち込む三十郎氏の如き無粋な人間なら、「虎を助け出しても野生化できないからダメだろう」と心配になるかもしれないが、ペットたち以上にファンタジーでファンキーな猫婆さんが全てを解決してくれた。あんな猫屋敷が近所にあったら不衛生そうで怖いな。猫に食べられた婆さんの死体が見つかってホラーになりそうである。

マックスとデュークが車での旅行に大喜びしているのだが、車好きの犬が多数派なのだろうか。三十郎氏がかつて飼っていた犬は車嫌いで、長時間乗っていると車酔いを起こしてグッタリしていた記憶がある。アメリカ人は皆車好きだから(偏見)、きっとアメリカの犬も車好きなのだ。「犬は飼い主に似る」と言うではないか。三十郎氏も車嫌いである。

ウサギのヒーロー、スノーボールを演じるケヴィン・ハートと、ルースターを演じるハリソン・フォードの声は分かりやすかった。彼らは特徴的な声をしている。スノーボールは特訓と称して格ゲーをしていて、一応役に立っているようだった。同じく心だけはヒーローな人間たちは、格ゲーやFPSで特訓するよりも筋トレに励むべきである。「大事なのは心の持ちよう」だというのが本作のテーマの一つだが、マックスとルースターではやはり頼り甲斐が違う。外見は重要である。

悪役のサーカス主セルゲイがずっと帽子を被っていたので、「これはハゲに違いない」と確信していたら案の定であった。一本毛のない波平タイプである。

エンドロールで流れるペットと赤ちゃんの組み合わせ映像集がとても可愛くて笑える。黒人少年と犬が一緒に踊っている動画はネットで見たことがあったのだが、あれはフリー素材なのか。肖像権とかどうなっているのだろう。犬の背中に乗って冷蔵庫を漁ろうとする幼児が可愛かった。大人しく踏み台になるなんてよく出来た犬だな。

本作のメッセージとは真っ向から対立するが、今は皆が怖がってばかりいればいい思う。

続編の製作予定もあるようだが、前作と本作の時間経過を考えれば老犬になったマックスの物語になるのだろうか。

ペット2 (字幕版)

ペット2 (字幕版)

  • 発売日: 2019/11/12
  • メディア: Prime Video