オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『シャークアタック』

Shark Attack, 95min

監督:ボブ・ミシオロウスキー 出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、ジェニファー・マクシェーン

★★

概要

アフリカの港町でサメ被害が多発する話。

短評

続編の邦題にタイトルが継承されていないシリーズの第一作。どうやら本シリーズの核心は、サメとの戦いではなく企業の陰謀との戦いであるらしい。本作にも記録映像と模型のサメがたくさん登場するものの、完全に脇役である。パニック映画的なサメ映画というよりもアクション・スリラー映画だった。明らかにアクションの方が気合が入っている。そつなく仕上げられたB級映画だが、普通にイマイチな映画であることに変わりはない。

あらすじ

アフリカでサメを研究している友人から港町でのサメ被害多発の一報を受けたフロリダのマクレイ教授。早速現地に向かうも、友人は既にサメに食べられて死んでいたことが発覚する。これを不審に思ったマクレイが友人の妹コリンと共に調査を進めると、サメの脳に異常が見つかり、サメたちが空腹を感じ続けている事実が判明する。その裏には大企業の陰謀が潜んでいた。

感想

サメはほとんどが記録映像である(使い回しあり)。それほどサメと戦わないため模型の出番は少なく、三作目でバット片手に模型にポコポコと立ち向かっていたようなお笑い描写もなくなっていた。上手く編集を繋いだことでそれなりに迫力もある。映像面での安っぽさが回避され、また人間を襲う悪者にされがちなサメが人間の悪者に利用されているという設定も新鮮だが、反面物足りなさを感じるのも事実である。これなら別にサメ映画じゃなくてもよかったというか、サメ映画的に印象に残りづらい。

ただ、本作には非常に珍しい描写もあり、サメの解体ショーが見られる。研究者がサメの肝臓を取り出している。こんな精巧な模型を作る技術はないだろうから、おそらく本物のサメを使用しているのだろう。サメ映画において無数のサメたちが殺されてきたが、本物のサメが犠牲となった数少ない例なのではないか。貴重な映像である。

サメではなく人間と戦うマクレイ教授。若くして教授の肩書を得ているが、博士号の学位論文は未提出らしい。彼の若さ(俳優の実年齢は30才)で教授職となると、超絶エリートか超絶コネ持ちのどちらかだろう。アフリカまで自由にフィールドワークに行けるほど資金も潤沢である。おまけにイケメンときた。なお、決戦前夜にヒロインと唐突に交わるサービスシーンはシリーズのお約束というわけではなかったらしい。ヒロインの顔のシワが気になった。

彼は荒くれ者の漁師たちとも互角に渡り合い、迫力のカーチェイスでアクションスター的な活躍を見せる。このアクションシーンが本編である。ボートチェイスもあり、そのどちらも最後は爆発で締めくくられる。ヘリコプターも爆発する。「B級映画の華は火薬だぜ!」という勢いを感じた。劇場未公開のサメ映画を制作しているくらいだから泡沫メーカーなのだろうと思ったら、制作会社のニュー・イメージは後に『エクスペンダブルズ』シリーズを制作している準大手である。

128KBのファイルのアップロードに時間が掛かっていて時代を感じた。

『シャーク・アタック!!(Super Shark)』というタイトルの映画もあるようで紛らわしい。本作には「・」をつけた表記も見られるが、無い方が区別がつきやすくてよいだろう。未見のサメ映画多すぎ問題。

シャークアタック(字幕版)

シャークアタック(字幕版)

  • 発売日: 2015/09/16
  • メディア: Prime Video