オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『リターン・オブ・ジーパーズ・クリーパーズ JEEPERS CREEPERS 3』

Jeepers Creepers 3, 101min

監督:ヴィクター・サルヴァ 出演:ジョナサン・ブレック、ガブリエル・ハフ

★★

概要

23年ぶりに戻ってきた怪物と戦う話。

短評

ジーパーズ・クリーパーズ』の続編かと思ったら、続編の続編だった(第二作は『ヒューマン・キャッチャー』)。タイトルをよく見れば、ちゃんと「3」と明記してある。「(どうせB級ホラー映画だし)ええじゃないか」と観はじめると、クリーパーが警察が大挙して対応する有名人になっていたり、クリーパーと因縁のある家族が登場するので、やはり二作目を観てからにすべきだったかもしれないという気になった。本作は“決して”面白くないのだが、怖がらせようとしているのか笑わせようとしているのか分からないクリーパーという怪物に謎の愛着が湧いてきたのは事実である。

あらすじ

前回の惨劇(知らない)から23年。伝説の怪物クリーパーが町に舞い戻ってきた。警察の特殊部隊、クリーパーに家族を殺され恨みを持つ者たち、息子を殺されて狂った母ゲイリン、その孫アディ(ガブリエル・ハフ)。クリーパーと総力戦を繰り広げる。

感想

第一作は「ジャンプで車をかわしてドヤ顔」の間抜けなシーンだけが強烈な印象を残しており、三十郎氏にはクリーパーが怖いキャラというイメージは全くない。本作では技術的進歩により強そうになった感じはするものの、要所で阿呆な姿を晒すし、宙を舞う時にスローモーションを使って本人ではなく監督のドヤ顔が伝わってくるしで、愛され怪物路線をひた走っていたように思う。シリーズ三作全てを同じ監督が指揮しているというのも好印象である。監督の中ではジェイソン級の人気怪物に違いない。

クリーパーの武装トラックが滅法強い。車体が銃弾を跳ね返すのはもちろんのこと、タイヤですら銃弾を跳ね返す謎素材である。巨大なバルカン砲ですら跳ね返す。大統領専用車両ビーストよりも守りが堅いのではないかと思う。おまけにマリオカートに出てきそうな追尾システム付の爆弾で武装している。要塞である。

車内からの攻撃を徹底すればよさそうものを、愛されキャラなクリーパーはわざわざ外に出てバルカン砲に蜂の巣にされる。結果、片翼を失う。それでも死なない不死身のクリーパー。今度は車内で自分の仕掛けた罠に引っ掛かり、頭部を串刺しで片目を失う。逃げるアディを追いかけて、トラックから出る時に転び、飛ぼうとしたら翼が足りなくて墜落する。見た目は凶悪なのに可愛い奴である。

手裏剣に斧、そして槍投げを得意とするクリーパー。バイク乗りの悪ガキに対しては二人まとめて串刺しにするというオリンピックを目指せそうな高いアスリート能力を披露していたが、アディに槍を投げる時には片目がなくて狙いが定まらない。右手と左手のどちらで投げようか困っている姿がキュートだった。

最後に一作目のヒロインが登場して弟の弔い合戦を誓うので、ここまで来たら四作目も作ってほしい。次回もシリアスを偽装したコメディで笑わせてください。