オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』

Jumanji: The Next Level, 123min

監督:ジェイク・カスダン 出演:ドゥエイン・ジョンソン、カレン・ギラン

★★★

概要

ゲームの世界に戻る話。

短評

こういう“純粋に楽しい”映画は貴重である。簡単に見つかるようでいて、実はなかなか見つからない。好きな映画の続編ともなれば、変化が気に入らなかったり、逆に変化がないことが気に入らなかったりと厄介事が多いものだが、単純に楽しいと思える一作だった。話の構成に多少バランスの悪さを感じたものの、新たに参戦する老人コンビがコメディ路線を引っ張っていた。彼らが少年少女の成長・友情譚を代替する存在となっており、本作の実質的な主役である。

あらすじ

ニューヨーク大学に進学したスペンサー。疎遠になったマーサ(モーガンターナー)とは冷却期間中。冴えない青年に逆戻りである。休暇中に実家へと帰省した彼は、「あの時に戻りたい」と密かに保管していたジュマンジを修理してしまう。残りの三人が約束をすっぽかした彼を心配して実家を訪問すると、あのドラム音が聞こえてくる。スペンサーを救おうと覚悟を決めると、キャラクター選択の暇もなくゲームに吸い込まれてしまう。そして、ジュマンジの世界。マーサは前回と同じくルビー・ラウンドハウス(カレン・ギラン)だったが、他のキャラクターの様子が可怪しい。

感想

あのブレイブストーン博士の中身が、スペンサーの祖父エディ(ダニー・デヴィート)である。そして荷物係ムースは、エディの友人マイロ(ドナルド・グローヴァー)。この二人が、プレイヤーの設定を反映してお爺ちゃんみたいな喋り方をしている。ロック様がお爺ちゃんというだけでも笑えるし、ケヴィン・ハートはコメディアンの本領発揮で絶妙にハマっている。微妙に声が掠れているのも老人っぽさがある。最初はゲームの世界を理解できずにボケ倒していた二人だったが、キャラの性能が高いので介護プレイが必要というレベルではなかった。それはそれで見てみたかったけれど。

老人二人がゲームに吸い込まれたせいで、ベサニー(マディソン・アイズマン)は現実世界に置き去り。後からアレックスを連れて、仲間の窮地に駆け付ける。彼女は馬のサイクロンに転生していたが、たてがみを振り乱す姿が正にベサニー先生だった。それでもやはりジャック・ブラックがイケイケの女子大生になるのが見たくて、その願望が叶えられたのは嬉しい。文字通り馬並みな自分に興奮する姿も見たかったかな。他には、大学デビューで鼻ピアスをつけて、友人から007のボスみたいな名前で呼ばれているマーサの進化した悩殺プレイを見たかった。

途中でキャラクター交換できることが判明する。前作の四人は元の姿、エディは盗賊のミン、マイロが馬になる。さて、この時最も効率よくキャラ交換を終わらせるためには、誰と誰が交換し、何回掛かるでしょうか。ルビーはそのまま交換の必要がないため、男性が女性キャラになる度におっぱいを確認する手間はないものとする。なお、お爺ちゃんがブレイブハート博士のままで、どうやってクリアさせるか知恵を絞る展開の方が面白かったとは思う。

ところで、ライフがプレイヤーではなくアバター依存っぽかったのだけれど(オベロン教授になったベサニーが最初から残機1)、これはゲームのルール的にありなのか。

ダニー・デヴィートが若い頃の顔そのままに可愛いお爺ちゃんだった。ブレイブストーン博士になった顔を見て「昔に戻った!」と大嘘をついて喜ぶのも楽しく(本人ではなく双子の弟ならその勘違いもできるだろう)、ミンになって「髪がある!」と喜ぶのも楽しかった。

残機1になるまでが少々早すぎたような気がする。エディとマイロの決闘による無駄な死を筆頭に、三度死ねば現実に戻れなくなることが最初から分かっている割には危機感が薄い。残機1となってからも無茶な行動をしていて(特にスペンサー。吊り橋のシーンも最終決戦のシーンも死と紙一重である)、ライフ制による制約が活かされていなかった。前作での戦略的な利用方法が好きだっただけに残念。

ED前映像では、オリジナル版『ジュマンジ』と同じく現実世界をジュマンジが侵食している。果たして続編は制作されるのだろうか。楽しみではあるが、アバターが使えないとキャストの集客力(=予算)に不安が生じる。

ジュマンジ/ネクスト・レベル (字幕版)

ジュマンジ/ネクスト・レベル (字幕版)

  • 発売日: 2020/03/11
  • メディア: Prime Video