オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『セクシャリティー』

Octavio is Dead!, 89min

監督:スックイン・リー 出演:サラ・ガドンロザンナ・アークエット

★★

概要

死んだ父がゲイだった話。

短評

在りし日のエドワード・ファーロングみたいな髪型になって男装したサラ・ガドンと彼女をおっぱいを拝める一作である。そもそも三十郎氏はセクシャリティを主題とした話にあまり興味がないのだが、サラ・ガドンのおっぱいが拝めるとあらば見逃す選択肢はない。その目的は見事に果たされたし、普段はブロンドの印象が強い彼女が黒髪で幸薄な美人になっているのも眼福だったが、映画自体は「死んだ父がゲイだった」という事実から導かれる要素が余りにも少なくて退屈だった。

あらすじ

勤務する書店の閉店を受けて解雇されたタイラー(サラ・ガドン)。彼女のもとに一度も会ったこともない父オクタヴィオ(ラオール・トゥルヒージョ)の訃報が届く。元夫の死を喜んで、踊り乾杯を促す母(ロザンナ・アークエット)を家に残し、タイラーは父が住んでいたアパートの一室をひとり訪ねてみる。

感想

父の部屋へと向かうバスの中で幻覚が見え、道中では尾行に怯え、辿り着いた部屋は汚く不気味である。おまけにメイクが崩れてゾンビみたいになった隣人まで怒鳴り込んでくる。そんなホラー映画のような雰囲気の中で、タイラーが髪の毛等の遺留物を瓶に集めて「Hi, Dad.」と唱えると、背後から死んだはずの父が登場し、曰く「チベットの秘技であの世に行けなくなっちゃった。助けて」。この混乱は楽しいのだが、そこから上手く話が広がらない。ミステリアスな要素が回収されることもない。

タイラーが生前の父を調べるべく男性向け会員制クラブに潜入し(そのための断髪と男装)、そこで父の教え子だという青年アポストリスと恋に落ちる。アポストリスはゲイである。こんな経験を経て彼女は父のセクシャリティを受け入れるのだが、そもそも父の不在に悩んでいたという描写が無いため、毒親の権化たる母と比べれば「ただの精子」たる父の方がマシだと気付く程度の話でしかない。つまり、冒頭の“毒親描写”と“父がゲイ”という二点をもって完結してしまうような話で、肝心のタイラー本人が不在に近い。

父がゲイという事実は中盤までのミステリーとなっているわけだが、この邦題に加えて部屋に男二人のツーショット写真が残されていれば、三十郎氏の如き阿呆でもそうだと気付く。邦題が『オクタヴィオ・イズ・デッド!』だと違った印象になっただろうか。隣人のおばさんが登場した時にゾンビ映画だと勘違いしそうだけれど。

会員制クラブの店主に「胸が小さすぎる」と罵られていたサラ・ガドンだが、本作だけでも三度に渡って拝めるそれは、決して小さいということはない。程よいボリュームに薄い色素が大変素敵なおっぱいである。シャワーが壊れているので、ホースから直接水浴びする姿が寒々しくも艶めかしかった。ただ、クラブのステージで踊るおばさんが余りにも豊満(というよりもデブ)であるため、彼女を基準にすれば確かに小さいだろう。三十郎氏はサラ・ガドンの方が良い。クラブ店主の性癖が歪んでいるのだと思う。客も皆同好の士なのだろうか。会員になりたくないクラブだな。

セクシャリティー(字幕版)

セクシャリティー(字幕版)

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