オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』

Charlie's Angels: Full Throttle, 102min

監督:マックG 出演:キャメロン・ディアスドリュー・バリモアルーシー・リュー

他:ラジー賞最低続編賞、最低助演女優賞デミ・ムーア

★★★

概要

チャーリーズ・エンジェルが先輩エンジェルと戦う話。

短評

悪役を演じるデミ・ムーアの全身改造が話題となった続編。整形手術で若返りを果たした美貌により見事年下イケメンのアシュトン・カッチャーを射止めて結婚し、その後離婚したそうである。ラジー賞で最低続編賞を受賞しているが、内容的にはほとんど前作そのままなので、前作が好きであれば同じノリで楽しめる(その代わりに全く進歩は感じられない)。敵はパワーアップ、コスプレとスパイ要素はパワーダウンといったところか。

あらすじ

今回、エンジェルたちに課せられた任務は、モンゴル北部に誘拐された政府の要人カーター(ロバート・パトリック)の救出である。彼女たちは見事ミッションを成功させるものの、カーターが奪われた指輪が証人保護プログラムの証人リストの暗号を解読する鍵となっており、このままでは多くの命が危険に晒されることが判明する。エンジェルたちよ、指輪を奪還せよ。

感想

前作のカーチェイスの代わりにバイクレースが、ディアンドルでの色仕掛けダンスの代わりにストリップ・ダンスがといった具合に、見所が前作をなぞるかのような構成となっている。悪く言えば工夫がないが、良く言えば安心して楽しめる。ストリップのシーンでは、ナタリーのおっぱいで男たちの気を引き、ディランのラップダンスで隙を作って鍵を盗み出していた。盗まれた男は役得である。

キャメロン・ディアスの長い脚はキックがよく映える。やはり飛び散りは横方向への移動があってこその躍動感だと思った。『マトリックス』の影響でエンジェルたちにカンフーをやらせたいだけでなく、銃は使わないというルールがあったらしい。カンフーバトルは銃撃戦よりもバカバカしさが出るので作風に合っている。

ボスレーがビル・マーレイからバーニー・マックに交替していた。トボけた笑いから喧しい話術にバトンタッチである。キャラクターとしては先代の方が好きだが、笑えることには変わりないし、黒人系アイランド人のネタがとても気に入った。

ターミネーター2』のT-1000役で有名なロバート・パトリックが出演している。彼はあっさりと射殺されてしまうのだが、撃たれた時にもう少し粘ってT-1000の動きを真似てくれればよかったのに。せっかくパロディ芸を得意にしている映画なのだから。本作ではディランの元カレ、オグレイディが『ケープ・フィアー』のBGMと共に登場している。ケイディ顔負けの不死身ぶりだったが、強烈なアイルランド訛りに愛嬌があった。オグレイディとの過去で明らかになるディランの本名ヘレン・ズアスをイジるシーンは、字幕をつけるのが難しそうだった。

前作で強烈なインパクトを残したヤセ男が本作にも登場。バイクレースに乱入するのだが、すれ違いざまに髪の毛を掴み取るので、ヘルメットを被っていても彼だと分かる。彼の過去が少しだけ明らかとなる。どうやら少年時代からずっと無口で髪フェチだったようである。果たして、彼は本当に死んでしまったのか。ディランとのロマンスの行方は。こればかりは続編がないので知りようがないが、もしこのキャストで三作目を作っていたら、再度登場したのではないかと思う。彼もまたシリーズの顔であった。

プライムビデオの画質がSDだったのは残念(最初は回線の調子が悪いのかと思ったが、購入オプションがSDのみになっている)。一作目を観てしまったから我慢して観たけれど。UHD BDまで発売されているようだから、データがないということはないはずなのだが。何故?

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル (字幕版)

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video