オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ギャラリー 欲望の画廊』

Boogie Woogie, 94min

監督:ダンカン・ウォード 出演:ヘザー・グラハムアマンダ・セイフライド

★★

概要

入り乱れた下半身で回るロンドンのアート界隈。

短評

原題にもなっている「ブギウギ」という一枚の絵画を巡る画廊関係者の群像劇。一応コメディ映画ということになっているらしいが、どこで笑えばよいのか分からなかった。アートそっちのけで金と色を求める人間模様に魅力を感じることはなかったが、アマンダ・セイフライドのミニスカ姿は魅力が爆発していた。風刺を交えてアート業界の裏側を描いた映画であれば、『ベルベット・バズソー』の方がちゃんとストーリーがあって楽しかったかな。

あらすじ

ロンドン屈指のギャラリーのオーナーであるアート(ダニー・ヒューストン)。彼の下で働くベス(ヘザー・グラハム)は、顧客のボブ(ステラン・スカルスガルド)と関係を持ってパトロンになってもらい独立を目指している。ベスの恋人ジョーはボブの妻ジーン(ジリアン・アンダーソン)と関係を持ち、ボブはアートの新アシスタントであるペイジ(アマンダ・セイフライド)を狙っている。

感想

ミニスカートをはいてローラーブレードで駆けるアマンダ・セイフライドを後ろから追いかけるショットがハイライトである。他の見所はヘザー・グラハム他のおっぱいくらいだろうか(『ブギーナイツ』のローラーガールから10年強か……)。ミニスカートの下に隠れている布がチラチラと見え隠れしている感じが非常にフェティッシュなのだが(後で転んで豪快に黄色を見せてくれる)、この種の映像に特化したYoutubeのチャンネルがあったりしないのだろうか。転んで脚に傷を負った彼女にアートがクリームを塗ろうとするセクハラシーンがあるように(彼はゲイではなくバイなのか)、抗しがたい魅力を持つ美脚であった。もっとも彼女の上半身の魅力も強烈なので、ゲロ吐いてぶっ倒れているところでドレスをズラしての「壮観な眺め」を独占しないでほしかった。

彼女の中には『2重螺旋の恋人』に登場した寄生性双生児がいて、手術で摘出した肉塊をボブがパッケージングしてプレゼントしている。とても悪趣味でグロテスクだった(でもこれがちょっと綺麗だったりもする)。このプレゼントに比べれば、ピノキオ状に伸びた鼻が陰茎になっているチャップマンなる生首を使用したプレイの方がマシである。

エレインというビデオ・アーティストは、(情事を含む)私生活を撮影しアートとして発表している。これがベス独立後の最初の個展となり、会場ではベスとの情事も上映される。客の一部は「私生活をさらけ出すなんて凄い」と感心しているが、これがアートなら低俗なリアリティTVもアートなのだろうか。三十郎氏にはどうにも違いが分からない。エレイン曰く、「芸術かどうかを決めるのはギャラリー」だそうである。

ギャラリー (欲望の画廊) [DVD]

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  • 発売日: 2012/05/02
  • メディア: DVD