オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『プロジェクト・イーグル』

飛鷹計劃(The Armour Of God II : Operation Condor), 107min

監督:ジャッキー・チェン 出演:ジャッキー・チェンエヴァ・コーボ

★★★

概要

ジャッキーがナチスの金塊を探す話。

短評

『サンダーアーム』の続編。20年以上の間隔を空けて『ライジング・ドラゴン』という続編を製作し、更に『カンフー・ヨガ』も似たようなノリのお宝探しの話である。ジャッキーはよほどインディ・ジョーンズに憧れているらしい。もっとも物語の方はジョーンズ博士のような“探す”という要素が希薄で、行く先々で敵の妨害を受けながらドタバタと戦ってはまた戦うの連続である。冒険譚としては明らかに物足りないが、お色気もありでコメディ色の強いアクション映画としてはそれなりに楽しめた。

あらすじ

アマゾンでの秘宝探索から戻ったジャッキー(ジャッキー・チェン)に、国連からナチスがアフリカに埋めた金塊探しのミッションが依頼される。ジャッキーは歴史家のエイダ(ドゥドゥ・チェン)やナチス副官の孫エルサ(エヴァ・コーボ)と共にアフリカへ向かうが、イスラムの聖戦士や盗賊、ナチスの残党による妨害、そして乾燥した砂漠といった数々の試練が待ち受ける。

感想

アクション的な見所は、市中の大規模なカーチェイスと巨大扇風機を使ったラストバトルの二つ。前者ではジャッキーがバイクスタントをこなしており、カンフーだけではない多彩な芸風に感心した。やはり器用な人である。後者は“スーパーマン”パンチを含むコミカルな戦いになっている。そこまでは女性によるお色気要素が強い一作なのだが、強風でくっ付く男たちの戦いはそこはかとなくそちらの感じがした。一体あの施設では何の実験が行われていたのだろうか。エンドロールで見られる強風で顔を歪める撮影風景が楽しい。

ジャッキーがエルサの家に潜入するシーンはバスルームを舞台に進行し、エイダが尻丸出しでシャワーを浴びるシーンもある。ジャッキーが彼女たちのバスタオルを剥ぎ取って敵を“釣る”シーンが二回。エイダはバスタオルを巡って「よいではないか」的攻防を繰り広げる。ジャッキーが砂漠で隠し持っていた水を彼女たちに与えるシーンでは、敵にバレないように抱擁でカモフラージュするので女たちは「抱いて!」を連呼。美女に囲まれてハーレム状態の旅である。エロいというよりも健康的なお色気であった。少年たちが喜びそうなベタなやつだが、三十郎氏も心は少年なので嬉しかった。

砂漠での撮影は大変だったろうが、上述の美女に迫られるシーンを生み出す以外の役には立っていなかったように思う。せめて砂漠という舞台を活かしたアクションあれば……と思うが、転がり落ちるくらいしか思いつかない。

インディ・ジョーンズ風の冒険譚ではあるものの、インディ・ジョーンズ的なのは冒頭の洞窟と実験室の鍵に仕掛けられた罠くらいだろうか。巨大な空気のボールの中に入るやつ(ゾーブ)ってこの時代からあったんだな。

顔の面積の三分の一を覆おうかという巨大なサングラスが時代を感じさせた。

プロジェクト・イーグル(字幕版)

プロジェクト・イーグル(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
プロジェクト・イーグル(吹替版)

プロジェクト・イーグル(吹替版)

  • 発売日: 2018/11/07
  • メディア: Prime Video