オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『スカイライン-奪還-』

Beyond Skyline, 106min

監督:リアム・オドネル 出演:フランク・グリロボヤナ・ノヴァコヴィッチ

★★★

概要

エイリアンに反撃する話。

短評

前作の投げっ放しエンドからちゃんと続編になっていた。本作だけを観れば恐らくめちゃくちゃな話だと思うのだが、前作で放り投げられていた部分の設定が練られていたことが判明して感心した。前作のエイリアンや怪獣の魅力はそのままに、話を広げ、新たな魅力も加わっている。なお、“俺たちの戦いはこれからだ!”エンドは踏襲されている。

あらすじ

ロサンゼルスがエイリアンに襲撃された“あの日”、LAPDのマークは息子のトレントと地下鉄に乗っていた。彼は車掌のオードリー(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ。わざわざ名札を見せたと思ったら重要キャラだとは)らと必死に戦うが、宇宙船に吸い込まれてしまう。船内でエレイン(前作とは別人)の出産した赤ん坊を救出し、エイリアンと戦って船を墜落させる。戦いの舞台はラオスに。

感想

エイリアンの本体と呼ぶべき個体は一匹しかおらず、残りのエイリアンを使役するためのCPU代わりに人間の脳を利用しているという設定のようである。しかも、そもそも人類はエイリアンが母星から連れてきて、作物として地球で栽培しているとのこと。納得できるようなできないような……はともかく、設定自体が存在していて、それに則ったストーリー展開であることに一種の安心感があった。

それにしても、前作のジャロットと言い本作のトレントと言い、人間の脳にエイリアンが逆に乗っ取られてしまうような危うい方法に(アウストラロピテクスから考えると)何百万年も費やすなんて、随分と気が長くて呑気な連中である。寿命はどれくらいなのだろう。本体も脳だけ入れ替えて新しい身体を使っていたりするのだろうか。脳も寿命が来ればHDDのように新しいものにコピーして使ったりするのか。

怪獣対怪獣の戦いはアツかったが、これも本体のエイリアンにとってはリスクが高すぎる。あれだけのテクノロジーがあれば、もう人間の脳なんて使う必要ないんじゃないかな。

宇宙船が墜落した先のラオスでは麻薬製造の地下組織と共闘する。ここで登場するのが、なんと『ザ・レイド』のイコ・ウワイスである。これもアツい。人間対人間、人間対エイリアンの両方でスピードと武術を駆使し、迫力ある戦いを披露している。SFアクション映画でこの展開になるとは思わなかった。エイリアンも人型なので、人類と同じ格闘スタイルに付き合ってくれるのも楽しい。エンドロール前にNG集があるのだが、エイリアンの衣装を着た人たちが皆歩きづらそうで笑えた。

本体エイリアンの顔がプレデターのマスクっぽい。マークの入手する宇宙武器にもプレデター感がある。本作では製作に回っているが、前作の監督ストラウス兄弟は『AVP2』の監督である。きっと彼らはプレデターのファンなのだ。

ここまで来たら完結編が観てみたい。同じSFアクションでも大きくジャンルが変化したシリーズなので、次作では宇宙大戦が観られるか。

スカイライン-奪還-(字幕版)

スカイライン-奪還-(字幕版)

  • 発売日: 2019/02/06
  • メディア: Prime Video