オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『コンスタンティン』

Constantine, 120min

監督:フランシス・ローレンス 出演:キアヌ・リーブスレイチェル・ワイズ

★★★

概要

天国に行きたい肺ガン患者が悪魔と戦う話。

短評

ド直球な中二病映画である。天使と悪魔というオカルトなモチーフをホラーではなくアクション映画にし、更にはシュッとしていた頃の綺麗なキアヌ・リーブスが白シャツ&黒ネクタイのモードなファッションでキメている。中学生男子が憧れない要素がどこにもない。強いて言えばヒロインは金髪碧眼のセクシー美女の方がジョニーを刺激すると思うが、箸が転んでも屹立する年代の男子にとっては透けブラだけで十分だろう。三十郎氏が“sacrifice”という英単語を覚えた一作である。

あらすじ

この世界には、人間の姿をしているが天使や悪魔とのハーフであるハーフ・ブリードが住んでいる。かつての自殺未遂により地獄行きが確定しているジョン・コンスタンティンキアヌ・リーブス)は、悪魔側のハーフ・ブリードを地獄に送り返すことで天国行きの権利を得ようと、エクソシストとして日々活動している。ある日、彼は悪魔憑きにあった少女と対峙し、そこにハーフ・ブリードではない(=この世界にいられないはずの)悪魔の存在を発見する。

感想

ジョン・コンスタンティンは、15才の頃から毎日30本吸い続けてきたチェーンスモーカーである。三十郎氏は非喫煙者であるため分からないのだが、これは喫煙者的にはどの程度の量なのだろうか。彼が火のついた煙草を置いて、その火が消える前に悪魔を退治するという演出がある。これも三十郎氏が非喫煙者であるため分からないのだが、放置した煙草が消えるまでの時間はどの程度なのだろう。分からないけれど、きっと前者は多くて、後者は短いという演出なのだ。ジョンは肺ガン宣告を受けたその場でも煙草を吸い始めるニコチン中毒者である。肺ガンになりたくない人は禁煙しましょう。でないと、サイババみたいなことをするルシファーの助けを借りるはめになる。

キアヌ・リーブスが「ジョン」と呼ばれていると、『ジョン・ウィック』みたいである。天使と悪魔の中立地帯のバーがあるというのも、キアヌがゆっくりめで台詞を喋るのも、そしてキマったスーツ姿(コートの裏地はカラフルで可愛い)も『ジョン・ウィック』みたいである。両者ともに中二心漲る映画なので、中立地帯での情報収集という要素は中二的に欠かせないのかもしれない。店内の赤く妖しい照明や入店の際のプロトコルも煽ってくるものがある。

フェノミナ』的に虫が湧くシーンもギョッとしたが、アル中神父が酒を飲もうとしても飲めなくなるシーンが最もホラーだった。どんなに飲みたくてビンに口をつけても口に入ってこない。アル中にとっての死の瞬間である。神父が文字通り死ぬというのは笑いどころか。飲めなくなるのは怖いが、嫌なのはゴキブリ怪人と戦うことだろうか。

深夜にプラスチックの安っぽいフォークとナイフで食べるパンケーキが不味そうで美味しそうだった。これぞジャンクフード。キアヌの身体は締まっているけれど、煙草を吸わなくても不摂生で死にそうな食生活である。

ミュージック・ビデオ出身の監督フランシス・ローレンスにとっては長編映画デビュー作となるため、情報の整理は上手くいっていない部分もあるが、その混沌とした感じが却って中二病感があって楽しいのである。ハマった男子は深堀りしたくてたまらなくなるだろう。初監督作品としては非常に高額の予算を得ており、地獄の描き方や顔が朽ちるCGの出来はとても良い。ハービー・デント化したバルサザールの顔は全てCGだろうか。それとも特殊メイク併用だろうか。

続編の構想があるらしいが果たして。

コンスタンティン (字幕版)

コンスタンティン (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video