オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『アニー・イン・ザ・ターミナル』

Terminal, 95min

監督:ヴォーン・ステイン 出演:マーゴット・ロビーサイモン・ペッグ

★★

概要

マーゴット・ロビーが復讐する話。

短評

マーゴット・ロビーが綺麗だった」という感想しか浮かばず困ってしまう映画。この言葉が意味するところは、「マーゴット・ロビーが魅力的過ぎて他の要素が記憶から抜け落ちてしまう」か「マーゴット・ロビー以外に何の見所もない」のいずれかである。本作は後者である。マーゴット・ロビーが見たいだけなら、お気に入りの映画を繰り返して観る方がよい。三十郎氏が好きなのは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』である。おっぱいおっぱい。

あらすじ

とある地下鉄の駅構内にある24時間営業のカフェ。そこで働くアニー(マーゴット・ロビー)。店に集まる訳ありな客たちは、皆彼女の標的なのである。そんな都合のいい話があってたまるか。

感想

本作は二つの復讐を軸に話が展開するのだが、驚くことにその二つには繋がりがない。終盤に明らかにされる驚愕の事実よりも、よっぽど驚愕の事実である。二つの物語を交互に描くことによって無駄にややこしくしているのに、何の意味もなかったなんて。びっくりである。「何かあるだろう」とスカスカの脳みそを稼働させた三十郎氏の労力を返していただきたい。

本作は「何かあるだろう」と思わせて何もないスカスカの会話劇に、申し訳程度のどんでん返しが乗っかっている。刺し身が一切れだけで、あとは大根みたいな映画である。マーゴット・ロビーは菊の花か。見た目は綺麗だが映画の本質的な面白さには寄与していない。ネオンを活用した映像も綺麗なのだが、その美しさだけで引っ張るような映画でもない。大根と人参を花の形に切っても刺し身は増えない。

復讐劇でありかつ会話劇なのに、会話の内容に復讐の動機が伏線として張られていないのは致命的だと思う。せめてそれがあれば、ラストに「あーなるほど」と一応の納得感が得られるのに。唐突に結末だけを突き付けられても、どう反応すればよいのか分からない。とにかく無駄な描写だけに終始した印象である。

黒髪パッツンのマーゴット・ロビー。ウェイトレス姿のマーゴット・ロビー。赤いコートのマーゴット・ロビー。ポールダンスするマーゴット・ロビー。そして、ナース姿のマーゴット・ロビー。色々なマーゴット・ロビーが見られる。ただ、ビジュアル以外の彼女のキャラクターが魅力的というわけではないし、瞬きなしで表現する狂気も一本調子だった。

三十郎氏が『ダークナイト』で覚えた「Very poor choice of words」というフレーズが本作にも登場する。「ジョーカー格好いい!」な台詞だったのだが、ポピュラーな言い回しなのだろうか。

アニー・イン・ザ・ターミナル(字幕版)

アニー・イン・ザ・ターミナル(字幕版)

  • 発売日: 2018/12/12
  • メディア: Prime Video