オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ダークサイド』

Looking Glass, 103min

監督:ティム・ハンター 出演:ニコラス・ケイジロビン・タニー

概要

モーテルを経営するニコラス・ケイジがマジックミラーで客室を覗く話。

短評

ニコラス・ケイジがマジックミラーを見つけて「ウッヒョオオオ!!!」となっているシーンは大爆笑なのだが、そこから先は話が一向に進まず、雑に事件を捏造して雑に解決される映画である。オープニングの赤文字や意味ありげなことを話す住人、そしてニコラス・ケイジ主演といった要素がデヴィッド・リンチ風でありながら、何かを示唆するようなことは一切なく、スリルも一切なく、事件もあるのかないのか分からないような映画だった。本当につまらない。

あらすじ

娘を亡くしたレイ(ニコラス・ケイジ)とマギー(ロビン・タニー)の夫妻。傷心の彼らは中古のモーテルを購入して心機一転、新生活を開始する。ある日、レイは物置きで隠し通路を発見し、奥へ進むと客室を覗けるマジックミラーがあった。

感想

レイがマジックミラーを見つけてから最初に部屋に泊まるのは、娼婦を連れ込む常連のデブ親父である。娼婦もふくよかである。これは観客の見たい光景ではないので、レイは顔をしかめてその場を立ち去る。

次にやって来るのはレズビアンカップルである。彼女たちは軽い窒息プレイを開始する。これは観客もレイも目が離せない。レイは口を半開きの状態で目を見開く、うっとりする、かと思ったら恥ずかしくなって少し目を逸らしてしまう。この一連の顔芸が本作最大の見所であり、また唯一の見所である。

レズプレイを堪能したレイが、関係の冷え切っていた妻の元へと走って情熱的に交わるという直後の展開も笑えるのだが(レズカップルは着衣なのに、アラフィフのロビン・タニーはおっぱいを出している)、その後は本当に見所がなく、退屈の一言である。この約五分間だけを最大限に評価して二つ星にしようかとも思ったが、映画全体の出来があまりに酷いのでやむなく一つ星にした。36分くらいから始まるシーンなので、そこだけ見て笑うのは“あり”だと思う。

スリラーやミステリーの部分はつまらないという以前に全く成立していない。今のニコラス・ケイジに謎めいた雰囲気なんて求めても無理なんだよ。ラストも投げっぱなしである。むしろ投げることなく勝手に飛んでいった感じである。どうせならニコラス・ケイジが色々な客の色々な交わり方を覗いて楽しむだけの映画にすればよかったと思う。三十郎氏がサメ映画に対して歪んだ楽しみ方を身に付けたように、レイも美女以外の交合を楽しめるように脳が変化したかもしれない。

髭を生やして眼鏡を掛けたニコラス・ケイジが新鮮だった。前髪の密度が普段よりも上がっている気がしたのだが、植えたのか生やしたのか。単に髪型の問題だったらごめんなさい。

ダークサイド(字幕版)

ダークサイド(字幕版)

  • 発売日: 2018/11/16
  • メディア: Prime Video