オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『キリング・ガンサー』

Killing Gunther, 93min

監督:タラン・キラム 出演:アーノルド・シュワルツェネッガータラン・キラム

★★

概要

最強の殺し屋を殺してナンバーワンになろうとする話。

短評

シュワちゃん何やってんの……と悲しくなるような映画である。クスリとも笑えないコントと迫力皆無のアクションの組み合わせには一つも褒められるところがない。なお、シュワちゃんが演じているのは正体不明の伝説の殺し屋ガンサーであり、彼は正体不明なのでなかなか姿を見せない。終盤にようやく姿を見せたかと思ったら、他のキャラクターたちと同じく筋肉不使用でスベっているだけだった。シュワちゃんの殺し屋としての活躍は全く見られない。この点だけは強く忠告しておきたい。

あらすじ

「俺が世界一の殺し屋になるためには世界一の殺し屋を殺さねばならぬ」とガンサー(アーノルド・シュワルツェネッガー)殺害を目論むブレイク(タラン・キラム)。彼は爆弾魔のドニーやロシアの獣姉弟ミア&バロルド、元過激派の義手男イザットたちのメンバーを集めて計画を指導するが、見事に返り討ちに遭う。本作は彼が世界一の殺し屋になる瞬間を記録するためのドキュメンタリー映画である。

感想

ストーリーや演出的にはモキュメンタリーの形式が一切役に立っていなかったので、これは映像のまずさを誤魔化すためだけに採用されたのではないかと思う。殺し屋のモキュメンタリーというアイディア一発勝負に対しては「だから何?」という感想しか浮かばない。

あらすじで紹介した以外にも多彩な殺し屋たちが登場するのだが、どいつもこいつも出オチでしかなく、設定が話に活かされない。伝説の殺し屋の末裔サナ(ハンナ・シモン)が実質的な紅一点なのだが(獣のアレは女性扱いしないものとする)、彼女が女性であることは、彼女が殺し屋であることとは何の関係もなかった。せめてセクシーなダーティ・ファイトを見せてくれれば……。

三十郎氏のように「シュワちゃん出演作」という謳い文句に惹かれて本作を観ると返り討ちに遭うので、恐らく本作は監督・主演のタラン・キラムのコメディとして観るのが正解なのだろう。それにしても面白くはないと思うのだが、いかにも低俗なノリのコントを所々で繰り広げていることは確認できる。そのノリについて行けない場合は厳しい90分間になる。本作はあくまでコメディであり、シュワちゃん主演のB級アクション映画でないことだけは観る前に認識しておくべきだと思う。

ガンサーは変装の達人であり、どんな人にでも化けられる。変装というよりも狸の化け術である。女性に化けた状態でブレイクと交わって眠らせると、そこにはフェイスマスクを外して女性用下着を身に付けたシュワちゃんが。ホラー・コメディである。他にはシュワちゃんが「二度とゴメンだ」と嫌がる彼の歌が聞けるのが注目ポイントだろうか。

キリング・ガンサー(字幕版)

キリング・ガンサー(字幕版)

  • 発売日: 2018/12/19
  • メディア: Prime Video