オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』

I Spit on Your Grave, 105min

監督:スティーヴン・R・モンロー 出演:サラ・バトラー、アンドリュー・ハワード

★★★

概要

レイプされた女が復讐する話。

短評

クリスマスの夜に「この日を一緒に過ごすということは、そういうことだろう」と不本意な関係を強いられてしまった女性は皆ジェニファーのように復讐の鬼と化せばよいと思う。日本中が血で染まりますように。

あらすじ

新作執筆のために森の中のコテージを訪れた小説家のジェニファー(サラ・バトラー)。彼女にガソリンスタンドで出会った田舎の阿呆男たちは考える……(都会の女がこんな田舎に来るなんて、知らない男とヤリまくりたいからに決まってる!)。かくして彼女は犯され、復讐の瞬間がやって来る。

感想

男たちが山荘に押し掛けてからジェニファーがレイプされるまでの時間がかなり長い。多勢に無勢のイヤ~な空気である。三十郎氏は後に待っている復讐の展開を知っているので平気で見ていられるが、同様の状況に遭遇したことのある女性であれば正視に耐えない嫌悪感を催すかもしれない。かなり胸糞悪い映像である。本作の男たちは明らかな悪意を持っているが、そうでなくともよく知らぬ男と自分だけの空間というのは嫌なものだろう。三十郎氏だって自分より身体の大きな相手には本能的な恐怖を抱く。

先日観た『REVENGE リベンジ』のジェニファー(こちらもジェニファー。意識したのか)と異なり、本作のジェニファーは淡々と復讐を遂げる。流血は少なめである。その分グロ要素は物足りないところがあるものの、ロープやバット、釣り針、ダクトテープといった入手しやすい道具を用いて遂げる復讐方法は、現実社会で彼女のフォロワーを目指す女性たちの参考になるだろう。

ただ、彼女はしっかりと意趣返し的に方法を選んでいる。撮影魔のデブには「見るのが好きなんだろ」と瞼を開いて固定し、魚の内蔵を塗りたくってカラスに突っつかせる。後ろの穴を犯した男に対しては、彼のライフルを彼の後ろの穴に突っ込んで射精させる。復讐というのものは、ただ殺すだけでなく、相手に“自分が何をしたのか”を自覚させてこそである。復讐を考えている人は、相手を陥れたり、傷つけるだけで満足するのではなく、納得の意趣返しを以って本懐を遂げていただきたい。

本作はリメイクであり、オリジナル版は1978年に公開された『悪魔のえじき』という映画である(『発情アニマル』という阿呆な邦題の方が好き)。なんと実際の事件をモデルにしているのだとか。オリジナルの方が桃色要素が強そうである。観てみたい。

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ (字幕版)

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video