オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

Netflix 雑感

Netflixを一ヶ月利用してみての感想である。

U-NEXTHuluは、なんとか一ヶ月で見たいものをだいたい消化できたが、Netflixだけは心残りのあるままお試し期間が終了してしまった。とにかく独自コンテンツの量が尋常ではない。加入時に作成したウォッチリストには『ゴーン・ガール』や『T2 トレインスポッティング』なども入れていたのだが、未見のものやオリジナル作品を消化するのに精一杯で過去に観たことのある作品はほぼパスした(『アイリッシュマン』の予習でスコセッシ映画を観たのは除く)。かと言って、オリジナル作品は見たいものを全て見られたわけではなく、映画を優先したためにドラマの『ストレンジャー・シングス S3』や『ハウス・オブ・カード S6』はこれまた回避した。もっとも後者はフランク(ケヴィン・スペイシー)の退場した話に興味を持てなかったことが大きい。

さて、本題のオリジナル映画についてである。今回の最大の目的は『アイリッシュマン』であった。この一作だけで一ヶ月分の料金を遥かに超える価値がある。Netflixさん、実現させてくれてありがとう。スコセッシ、愛してる。その約一週間後には『マリッジ・ストーリー』も配信開始され、オスカーを争う二作品がポンポンと出てきたことになる。これは凄いとしか言い様がない。昨年の作品には『ROMA/ローマ』があり、その年を代表するような映画が続々とNetflixから発信されている。これらの作品は映画館でも上映されたが、映画のあり方が大きく変化する時代にあるのだと認識させられる。

もはや映画好きを自称する者にとってNetflixへの加入が義務なのではないかとすら感じさせられる。Netflixに加入していなければ“観ておくべき映画”を観られない。かつては「予算は掛けたが設定倒れ」みたいな映画も多く(今も多い)、それほど印象の良くなかったNetflixオリジナル映画だが、創作の自由度に惹かれた名匠たちの参加により状況が大きく改善している。大きなスクリーンで観る方が楽しめるのは間違いないが、子供の頃に小さなテレビの画面で観た『インディ・ジョーンズ』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思い出せば、面白い映画はどんな視聴環境であろうと面白いに違いない。三十郎氏は「映画館で観なければ意味がない」という意見には与しない。それは映画の価値を不当に貶める評価であると考える。

オリジナル作品のジャンルはSF、ホラー、サスペンス、コメディ、ドラマが多く、アクション映画は少ない印象である。『6アンダーグラウンド』という直球のアクション映画の追加により目玉を得たが、このジャンルにはまだ開拓の余地があるだろう。このジャンルはNetflixでなくとも劇場用映画として予算を集めやすいという事情が関係しているのだろうか。アクション映画は主演のスターと火薬の力に依存する部分が多く、その二つが揃えば一応は劇場クオリティになる。『ハードコア』のような変わり種がNetflixから出てくるかもしれない。あとは早急にオリジナルのサメ映画に着手してほしい。

一ヶ月浮気をしている間にプライム・ビデオのウォッチリストが随分と溜まってしまった。こちらはどうせ契約しっ放しなので、ゆっくり消化しよう。

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