オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『デッド・シャック ~僕たちゾンビ・バスターズ!~』

Dead Shack, 81min

監督:ピーター・リック 出演:マシュー・ネルソン・マフード、ローレン・ホリー

★★

概要

ゾンビに餌付けしている家を目撃しちゃう話。

短評

ゾンビ映画としては数も活躍も少ないゾンビが物足りなく、ホラー・コメディとしては笑いが物足りない。どうにも見どころに欠ける一作である。導入部のシチュエーションやゾンビ飼育員の完全防備、主人公たちの手作り装備は良かったので、何かプラスアルファの要素が欲しかった。Shackは小屋という意味。

あらすじ

親友一家四人と共に山荘へ休暇にやって来たジェイソン。酒浸りの大人を残して森を探検していると、やたらと車の止まった一軒の家を発見する。家主の女が男二人を連れ込んでいるので中を覗いてみると、薬を盛られた男が倒れて食べられていた。

感想

この時点で逃げていれば何も起こらないし、実際に一度逃げるのだが、問題は父親である。酔っ払った父親は「食人鬼?それは是非とも見てみたい」とゾンビ屋敷に乗り込むのである。実にB級映画らしくてバカバカしい話の続け方である(これは褒めている)。出オチ的シチュエーションをどう繋げるのかは全ての映画にとって重要な課題だが、コメディでは“いい加減”であることが許される。意気揚々と乗り込んだ父親が「食人鬼いないじゃん」と残されていたワイン(薬入り)を飲んで寝てしまうというのもバカらしくてよい。

しかし、一番面白い父親はここで一度退場である。残された子供たちはそれほど面白くない。せいぜいコリンの小便が大量過ぎて笑えるくらいである。継母(予定)のリサがゾンビに襲われているのに小便は止まらない。男なら小便を一時停止することくらい簡単だと思うのだが、排尿中にゾンビを目撃したことはないので、その時になってみないと分からないか。

ゾンビ一家は母だけがノーマル人間で、彼女が男を「かわいいわね」と誘惑しては連れ込んでいる。彼女が「10年も面倒見てるのに、こいつら全然感謝しない!」とキレるのは笑えるが、説明はなくとも過去や設定をもう少し匂わせてくれてもよかったと思う。臭うのは小便と残飯だけである。

ジェイソンはコリンの姉サマー(リジー・ボーイズ)のことが好きである。ジェイソンは14才、少し年上のお姉さんに憧れる年頃である。しかし、相手は親友のお姉さん。「俺さ、お前の姉ちゃんが好きなんだよね」なんて恥ずかしくて口が裂けても言えない。たとえそれが親友にもお姉さんにもバレバレであろうとも。ああ、甘酸っぱいなあ!