オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。

『サイコキネシス -念力-』

Psychokinesis, 101min

★★

あらすじ

隕石水を飲んだおっさんに超能力が発現する話。

感想

新感染』のヨン・サンホが手掛けたNetflixオリジナル映画。他の作品に見られるような社会的問題意識が薄く(立ち退き問題にはモデルがあるらしいが上手く消化できていたとは思えない)、アクションも親子愛も陳腐に感じる。ゾンビも出てこない。それでもコメディ要素だけはそれなりに面白く、角度によっては若い頃の安倍総理に見えなくもないリュ・スンリョンが、腰をクネクネしたり舌をレロレロさせて、超能力を発揮する姿は可笑しかった。

隕石の成分が染み出した湧き水を飲んだおっさんシン・ソッコン(リュ・スンリョン)が主人公。彼は謎の腹痛にちょっとだけ苦しむのと引き換えに超能力を手に入れる。能力に気付いたソッコンは「マジシャンって儲かるのかな?」と使い道を考えるが、地上げ屋の横暴に苦しむチキン屋の娘ルミ(シム・ウンギョン)を救うため、ヒーローとして立ち上がるのだった。

前半は割と面白い。ソッコンが能力を自覚する切っ掛けは、寝タバコしようとしてライターを引き寄せるものである。寝タバコというのが、このおっさんのぐーたらさを象徴しているが、「ギリギリ手が届かないけど立ち上がるのは面倒」という状況には日常的によく遭遇する。これを解決してくれる能力は羨ましく、また丁度いいショボさがある。

ソッコンはマジシャンとして稼ごうと目論み、実際にナイトクラブに売り込みをかける。彼がステージに上がる前に本題に突入してしまうので、マジシャンとして成功できたのかは分からないが、この能力を手にしたらマジックハンド的利用法の他にどうやって活用できるのだろう。この疑問に答えられない限り、彼の貧困な発想を笑ってはいけない。三十郎氏がこの問題を考える時、どうしても発想が犯罪方面にばかり進んでしまう。そもそも能力を活かして何かをしようとなると、“まず金儲け”となるのが庶民的限界である。『鋼鉄ジーグ』も同じような展開だったが、能力を手にした者には立ち向かうべき敵が現れるはずなので、金儲け以外はその時になってから考えるとしよう。

ソッコンに立ちはだかる財閥娘ホン常務(チョン・ユミ)が美人だった。サイキック親父vsサイコパス女の構図である。あんな上司の下で働くのは御免被りたいが、彼女が美人なのは否定できない。上司でなく女王様であったなら喜んで仕えたい。

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