オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『パラダイス・アーミー』

Stripes, 122min

監督:アイヴァン・ライトマン 出演:ビル・マーレイショーン・ヤング

★★★

概要

ビル・マーレイが陸軍に入隊する話。

短評

ビル・マーレイ演じるトボけたおっさんが陸軍に入隊してトボける映画である。『ゴーストバスターズ』と同じアイヴァン・ライトマン監督との組み合わせだが、本作の方が製作時期が早い。当時三十歳そこそこにしてはビル・マーレイの頭部が淋しく、入隊時に皆が坊主頭にされているのに、彼には少し長めの髪が残されている。

あらすじ

仕事と恋人と車を一日で失ったぐーたら男ジョン(ビル・マーレイ)。親友の英語教師ラッセルと共に、少なくとも三食飯の出る軍隊に入る。厳しい訓練を経て成長し、仲間との絆を養い……といったことは一切なく、適当にサボったり、遊んだり、戦ったりする話である。ジョンは最後までジョンのままである。

感想

ビル・マーレイの独特のキャラがそのまま出ているような映画なので、彼が好きなら楽しいし、そうでなければ「なんだこのおっさん……」だろう。とにかく一貫して不真面目と言うかやる気がないと言うかへらへらしている。この緩い空気が良いのである。爆笑はできないが「フフッ」と笑える。訓練に向かうバスに乗り込む前からMPのお姉さん(P・J・ソールズとショーン・ヤング)をナンパして、それが最終的に実ってしまうなんてふざけた話があるか。ジョンはともかくMPがこれでよいのか。冷戦期の映画とは思えない平和さが良い。

泥んこレスリングで美女のビキニを剥ぎ取ったオックスは絶対的英雄だと思うが、ビキニの下も泥だらけでよく見えないのがもったいない。店員のお姉さんもトップレスで給仕しているので、店内でのおっぱい自体にありがたみはないはずなのに、“見えなかったものが見えるようになる”という事実に興奮するのが男という生き物である。それにしても羨ましいな、オックス。三十郎氏もくんずほぐれつしたいぞ。蹴られても噛まれても構わない。むしろ蹴られたいし噛まれたい。

泥んこレスリング以外にも望遠鏡でシャワー室を除くシーンがあったり(至福のひとときを邪魔されて可哀想)、ジョンを捨てる恋人はおっぱいを出した状態で登場したり、MPのステラがフランス風の誘惑を見せたりと、おっぱいがいっぱいである。

ラッセルの「俺は平和主義者だ。激戦の時にはいつも君の後ろにいる」は名言だと思う。三十郎氏も、有事の際にはこの姿勢に習おうと思う。

テーマ曲が格好よかった。

パラダイス・アーミー (字幕版)