オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『カジノ・ハウス』

The House, 88min

監督:アンドリュー・ジェイ・コーエン 出演:ウィル・フェレルエイミー・ポーラー

★★★

概要

娘の学費を稼ぐために闇カジノを開く話。

短評

ウィル・フェレル主演のコメディ映画。ウィル・フェレルの名前を聞いて期待する、それ以上でもそれ以下でもないものが観られる。三十郎氏は、身体は大きいのに気が弱くて情けないおっさんを演じるウィル・フェレルが好きである。それでいて、すぐ調子に乗るから親近感が湧く。本作では、恐らくは天然パーマのあの髪を撫で付けてヘンテコになっている姿が可笑しかった。この人は何をやっても様にならないな。

あらすじ

娘アレックス(ライアン・シンプキンス)のバックネル大学合格を喜ぶヨハンセン家。ところが、市が公営プールの建築費を捻出するため、当てにしていた奨学金を打ち切ってしまう。ラスベガスで一獲千金を目論むも失敗し、「胴元が必ず勝つなら、自分たちでカジノをやればよいのでは?」という結論にたどり着く。

感想

最初はご近所さん相手に大人しくやっていたカジノが、徐々に規模を拡大していく。芸人を雇ってショーをしたり、喧嘩を始めた客同士にボクシングの試合をさせて賭けの対象にしたり、更にはプールまで設営してギャンブル→クールダウン→ギャンブルの循環まで作り出す。小規模なラスベガスである。設備がラスベガス的になると、運営者もラスベガス的になる。気弱なおっさんがギャング然と振る舞い出す。もう娘の学費は稼いだだろうに。彼らはどこを目指しているのか。スコット(ウィル・フェレル)とケイト(エイミー・ポーラー)は、それぞれ“ブッチャー”、“バーナー”と名乗るが、凄んでいるのがまるで様になっていなくて素敵である。

カードカウンティングした男を万力に固定するのは『カジノ』のパロディだと思うのだが、それとは関係なく、アメリカの家庭には万力が常備されているのだろうか。小斧もバーナーもあるし、銃がなくてもアメリカは物騒だな。

ジェレミー・レナーが本物のギャングとして登場し、燃えるまでのスピード感が面白かった。「こんな映画にこんな大物が!」と「こんな大物にこんな雑な扱いを!」のコンボで二重に贅沢である。エンドロールのNG集に収録されている、「誰か消してくれ!」→「(自分で腕を振って)消えちまった……」の流れも良かった。

カジノ・ハウス(字幕版)

カジノ・ハウス(字幕版)