オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『続 エマニエル夫人』

Emmanuelle l'antivierge(Emmanuelle, The Joys of a Woman), 91min

監督:フランシス・ジャコベッティ 出演:シルビア・クリステル、ウンベルト・オルシーニ

★★

概要

エマニエル夫人、香港に行く。

短評

前作のラストで厚化粧になったのが心配だったエマニエル夫人。本作もそのままだと辛いところだったが、極細の眉毛がナチュラルになり、より魅力的になっていた。彼女の外見は魅力を増したが、元からあるのか無いのか分からなかった話は完全に無くなり、本番シーンのヌルいAVを見せられたような印象である。

あらすじ

夫ジャンの新たな赴任地である香港へ向かうエマニエル(シルビア・クリステル)。この夫婦はいつだって別行動である。前作の飛行機と同様に乗客と交わるのが目的だろう。エマニエルは、マカオでフィリピン三人娘に強姦されたという女と早速交わり(強姦の後で愛撫が快感に変わったというのは男の願望が強く出ている気がするが、女性の意見はどうだろう)、前作よりも積極的になった姿を見せつける。相手の女がその後の話に関わることはなく、エマニエルは新たな相手を見つけてはセックス三昧の放蕩生活を送る。

感想

前作では、自らの性を解放することに対する戸惑いや葛藤が感じられたが、成熟した彼女に迷いはない。交わりたい時に交わりたい相手と交わる。夫ジャンも同様に成熟し、妻が婚外関係を結ぶことに対して抵抗がなくなっている。既に完成されてしまったエマニエルに変化がないので、本作にはドラマもないが、夫婦が互いの性関係にオープンになることで、却って夫婦間の行為が増えている。これはマリオ翁の目論見通りと言ってよいだろう。

マリオ翁に現地人との交合を強要された前作とは異なり、本作のエマニエルは自由に相手を選ぶ。エロアニメを見ながら黒人に弄られるシーンや、アジア人女性によるマッサージという名のマットプレイはあるが、ほとんどが男女ともに白人相手であったように思う。これでは香港という舞台の意味がないように感じられるが、女性を幸せにするという鍼プレイがオリエンタル要素だろうか。マッサージ師と……みたいな桃色映像は人気ジャンルだが鍼は新しいなと思って検索してみると、ちゃんと鍼灸院ものが存在していた。この業界のカバー範囲の広さには驚かされるばかりである。

前作ではマセガキのマリアンジュに引っ張られる立場だったエマニエルが、本作ではお硬い処女のアンナ・マリア(キャサリン・リヴェット)を導く立場になっている。マリアンジュ役のクリスティーヌ・ボワッソン同様に彼女も本物の10代の少女で、恐らく当時17才ではないかと思うのだが……、これ大丈夫なの?

前作のバンコクは全く別印象の大都市へと発展を遂げたが、本作の香港は今もなんとなく面影が残っているように思う。

ほとんどセックスしてばかりの話なので、どうしても前作との比較ばかりになる。それ以外のことを書こうとすると、映画ではなくAVのレビューになってしまう。