オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ディスコード ジ・アフター』

The Pact II, 96min

監督:ダラス・リチャード・ハーラム、パトリック・ホルヴァート 出演:カミラ・ルディントン、ケイティ・ロッツ

★★

概要

連続殺人犯ジューダスの模倣犯が現れる話。

短評

「続きがありますよ」的な終わり方をしていた『ディスコード』の続編。頭を撃ち抜かれて死んだジューダスがどうやって復活するのだろうと思っていたら、残念なことに模倣犯の話である。ジューダスをはじめアニー(ケイティ・ロッツ)やスティービーといった前作の主要人物が登場する正当な続編だが、所詮は模倣犯の話である。

あらすじ

特殊清掃の仕事をしながらホラー漫画を描いているジューン(カミラ・ルディントン)が主人公。彼女は警察官の恋人ダニエルに仕事を斡旋してもらっている。とんだ公私混同である。彼女が清掃に訪れた現場の天井には「HE SHOWED ME THE WAY」の血文字が(書くのが大変だっただろう)。“HE”とはジューダスのことで、犯行の手口から模倣犯によるものことである。ジューンの実母がジューダスの犠牲者ジェニファーであったことが判明し、彼女の周囲にジューダスの影が迫る。

感想

前作を観てからまだ一ヶ月も経っていないというのに、出てくる名前のほとんどを忘れていて混乱した。観ている内にある程度は思い出してきたが、(分かってはいたが)自分の記憶力にガッカリである。

前作の物語の面白さはホラーからスリラーへの転換にあったが、本作では既にネタが割れている。幽霊も出てくるだろうし、猟奇犯も出てくるだろう。何でもありである。三十郎氏はそのような前提で観ているので、一切の恐怖を感じることなく「これはどうなっているのだろう?」という謎を追うことに終始してしまった。それを覆すだけの恐怖や緊張感もないし、そもそも話の筋からしてホラーなのか自体が怪しい。

そして、当然心霊現象が発生するのだが、これが物語と絡んでこない。申し訳程度のホラー要素にジューンが一人で怖がっているだけである。三十郎氏としては、「模倣犯とジューダスにどんな繋がりが?」とか「今回の幽霊の正体は誰で何を目的としているのか?」などなど、様々な疑問を持って映画を観ているのに、模倣犯の正体が判明するだけで話がまとめられてしまう。ジューンがジューダスの関係者ということで複雑な関係性が紐解かれる期待もあったが、続編だから絡めてみただけで必要だったのかすら疑問に感じるレベルである。

アニーの胸元は相変わらずガードが緩かった。前作では彼女がオッドアイなのかどうか判別しづらかったのだが、本作では明るい場面で顔がアップになるので、オッドアイなのがよく分かった。

なお、本作も「続きがありますよ」的な終わり方である。続きはなくてもいいですよ。