オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『奇術師フーディーニ ~妖しき幻想~』

Death Defying Acts, 96min

監督:ジリアン・アームストロング 出演:シアーシャ・ローナンキャサリン・ゼタ・ジョーンズ

★★

概要

世界的有名マジシャンvs場末のインチキ霊能力者。

短評

稀代の奇術師フーディーニの伝記的要素は弱く、インチキ霊能力者と愉快なバトルを繰り広げるわけでもない。割と純粋なラブロマンスであった。これは三十郎氏の苦手なやつである。と言っても、そもそも三十郎氏はフーディーニなんてArctic Monkeysの『Old Yellow Bricks』という曲の歌詞に登場する人くらいのイメージしか持っていないので、そこまで興味があるわけでもない。ならば、何故本作を観ようと思ったのかと言えば、ご存知シアーシャ・ローナンである。

あらすじ

エンバー 失われた光の物語』よりも一年早く製作された作品である。つまり、シアーシャ・ローナンが超絶可愛いのである。天使が間違って地上に迷い込んだかと思わされるほどの美少女が、インチキ降霊術師の母メアリー(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)の助手として、盗みを働いたり、顔を黒く塗ってヘンテコな踊りをしたり、フーディーニの楽屋に忍び込んだりとやんちゃな姿を披露している。可愛い。とにかく可愛い。ストーリーなんてまるで頭に入ってこないけれど、そんなことはどうでもよい。

感想

特に眼福なのは、フーディーニ(ガイ・ピアース)が舞台で水中脱出マジックを披露する際に、「観客の皆さんは私と競おうとして息を止めないでくださいね」と注意するのを聞かず、大きく息を吸い込んで対抗しようとするシーンである。ここだけでも可愛すぎて悶え死にそうなのに、やはりフーディーニには勝てず息を吐き出すシーンは可愛いという言葉で表現できる範疇を超えている。三十郎氏は折角フーディーニの忠告を受け入れて窒息することを回避したのに、萌え死ぬかと思った。胸が苦しい。

前髪を下ろした姿も可愛いし、ゆったりとしたニットキャップを被っているのも可愛いが、特に可愛いのはキャスケットを被っている姿である。これはもう抜群に似合う。三十郎氏は『イングロリアス・バスターズ』でメラニー・ロランキャスケットを被っている姿も好きなので(ちなみにPCの今の壁紙がそのシーンのスチール写真である)、もしかするとキャスケットフェチなのかもしれない。キャスケットの何が魅力的なのかはよく分からないが、自身が驚くほど似合わないことに対する反動なのかもしれない。他にキャスケット美女または美少女がいれば情報を募集している。できれば金髪碧眼で。

本作の舞台はエディンバラなので、シアーシャ・ローナンスコットランド訛りの英語を聞くことができる。モノローグを担当しているのが彼女なので、眼福なだけでなく耳福でもある。『ブルックリン』では自身のルーツであるアイルランド訛りを披露していたが、もっと若い頃から訛りのコントロールくらいお手の物とは恐れ入る(どれくらい正確な訛りなのかは分からないが)。

とにかく全編にシアーシャ・ローナンの魅力が溢れている。猿の交尾を眺めながらリンゴ飴を食べる姿も可愛い。三十郎氏も「猿と人間は大差ない」という意見には同意する。

余談だが、歌詞にフーディーニの登場する『Old Yellow Bricks』はこの曲である。Arctic Monkeysは二枚目のアルバムまでは最高だったのだが、三枚目から方向性が変わり、新作ではボーカルの声以外は別のバンドのようになってしまった。聞いてみると悪くはないが、求めているものとは違う気がして寂しい。映画監督にも言えることだが、同じ作風で創作を続けるのは、本人も飽きてしまうだろうし、それにやり尽くしてしまって難しくなるのだろうか。