オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ザ・プレデター』

The Predator, 106min

監督:シェーン・ブラック 出演:ボイド・ホルブルックオリヴィア・マン

★★★

概要

体長3.3mの大きなプレデターが地球に来る話。

短評

ほとんどパロディ映画レベルだったVSシリーズを除いて、プレデター・シリーズの四作目。時系列としては『プレデター2』と『プレデターズ』の間の話になるらしい。本作で人類によるプレデター研究が大きく進むのだが、それだと『プレデターズ』の世界にはプレデターの専門家が一人は拉致されるのが自然という気もする。まあ、(予算はA級の)B級映画である。細かい整合性は無視するに限る。

感想

本作で地球を訪れるプレデター(劇中で獲物を食べないのなら捕食者プレデターではなく狩人ハンターが妥当ではないかという指摘がある)は二体。人類との混血型フュージティブ・プレデターと、銀河中の強力な遺伝子を集めてきたアサシン・プレデターである。前者は間抜けにも人類に捕獲され、後者は裏切り者である前者を追って地球にやって来る。捕獲され装備を奪われたプレデターは、顔が巨大過ぎて身体が貧弱に見える。実際には立派な体格なのに。顔が大きいというのは悲劇である(鏡を見ながら)。

プレデター・シリーズらしく割とグロい描写もあるのだが、余りにあっさりとしているために逆に笑える感じに仕上がっている。これはプレデターに立ち向かう寄せ集め軍団の作戦コマンド“いのちをそまつに”との相性が良く、良い意味でB級らしく、清々しさが気持ちいい。有名になり過ぎたモンスターが陳腐化するのは避けようのない宿命である。そこでシリアス真っ向勝負するのではなくコミカルな雰囲気にしたのは上手いバランスの取り方だったように思う。もっとも旧シリーズを心から愛する人にとっては我慢し難い内容なのかもしれない。

本作では人類がプレデターの兵器を有効活用して戦う。すると十分互角に渡り合える。厳つい風貌のプレデターだが、実際は兵器が強いだけなのであった。考えてみれば、狩人なんてそんなものである。人間も銃のおかげで自分たちが野生動物よりも強いと思い込んでいるが、銃無しならば返り討ちに遭うのは火を見るよりも明らかである。

シュワちゃんダニー・グローヴァーエイドリアン・ブロディと続いてきたスターに比べると主演のボイド・ホルブルックは明らかに格落ちだが、脇を固めているキャストが皆どこかで見たことのある人たちである。この辺りも良い意味でB級映画らしかった。このキャストで高い製作費が掛かったということは、CG代が相当に高額だったのだろう。

明らかに続編ありきの終わり方なのだが、興行収入的には実現が微妙なところだろうか。前作も明らかに続編ありきの終わり方だったが、続編であるはずの本作はまさかの前日譚である。これが大作ならばしっかり蹴りをつけろと不満に感じるが、続編があってもなくてもどちらでもよいと思えるのはB級映画の良いところである。監督のシェーン・ブラック一作目の隊員役)には本作よりも『ナイスガイズ!』の続編をお願いしたい。ぐずぐずしているとホリーちゃんが彼氏とイチャつきだしてお父さんに構ってくれなくなる。それはそれで可愛いだろうけど。

プレデター研究所の除染設備は隣の様子が覗ける欠陥仕様である。ケイシー(オリヴィア・マン)のおっぱいは一緒に除染されていた博士から丸見えだっただろう。さぞかし良い眺めだったはずである。三十郎氏は知っている。彼女がいいおっぱいをしていることを。『マジック・マイク』で見たからな。

ザ・プレデター (字幕版)

ザ・プレデター (字幕版)