オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。

『コードネーム U.N.C.L.E.』

The Man from U.N.C.L.E., 123min

★★★

あらすじ

米ソの一流スパイが共同任務に挑む話。

感想

東西冷戦の最中に米ソが手を取り合って一つの任務に挑む話である。正直「これって協力してやる必要あるの?」と思うくらいには強引なチーム結成の流れだが、協力しないと話にならないし、互いに争う内にターゲットが漁父の利を得てしまうのだろう。

ミュージック・ビデオ出身のガイ・リッチーらしく、とにかく全てがオシャレである。ファッションもオシャレ、サントラもオシャレ、演出もオシャレ、映像もオシャレ。極めつけは話の展開もオシャレである(卓越したオシャレ演出で常に及第点の上をいくことが出来る監督のはずなのに、たまに外してしまうのは何故なのだろう。本作はもちろん及第点以上)。一つ一つのシーンを「あら素敵」と眺めていたら、話が勝手に進んで完結している。

ガイ・リッチー作品の特徴である「これはこういう事でした」「ここが伏線でした」と回想シーンで説明する演出が多く見られる。毎回この演出をやっている気がするので「これしかできないのか」と思ったりもするのだが、初見だと必ず騙される(ちなみに本作を観るのは二回目)。恐らくそこに至るまでの(そして作品全体を貫く)スピード感が重要なのだろう。三十郎氏のノロマな頭脳では情報を処理しきれていないためなのか、「あ~、このシーンあったな~!」と上手くしてやられてしまう。よくよく考えると無駄なシーンもある気がするのだが、そこを含めて誤魔化してしまう絶妙なスピード感である。この代名詞とも言える演出は『アラジン』でもやったのだろうか。

酔っ払ったアリシア・ヴィキャンデルレスリングがしたい。可愛すぎる。このシーンもよく考えればストーリーの進行には必須ではない。イリヤアーミー・ハマー)を騙す目的があったと察せられるが、イリヤのハートを鷲掴みにする必要は特にないはずである。それでもいいんだ、可愛いから。三十郎氏のハートも鷲掴みである。三十郎氏も美女が踊りながらボトルを空ける手伝いをしたい。イリヤのようにちゃんと紳士的にベッドに連れて行くから。ギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)はパジャマ姿も可愛いし、レトロなファッションに身を包んでいるのも可愛い。男性陣のファッションではスーツが三つボタンなのが特徴だろうか。最近は二つボタンか三つボタンの段返りな気がする。

周りが巨人だらけなのでギャビーが小さく見えるのだが、彼女も166cmと小さいわけではないらしい。男性二人は置いておいて、とにかく大きいのはヴィクトリアを演じるエリザベス・デビッキである。彼女は『華麗なるギャッツビー』でも強烈な印象を残していた。なんと190cm。ヒールを履いていれば更に大きいだろう。スタイルが良いなんてレベルではない。バレーボールの選手かギャビ・ガルシアくらいしかありえない身長である。眼の前にすれば確実にビビってしまうと思うが、画面で見るだけでもビビってしまうくらいのパーフェクト美人である。全く余計なお世話だが、彼女に釣り合う超長身のハンサム男は存在するのだろうか。人類の一歩先を行っている気がする。

ナポレオン・ソロヘンリー・カヴィル)の「Shall we?」の言い方が格好いい。真似したいが、真似するシチュエーションがない。

三十郎氏は続編を心待ちにしているのだが、反目し合い、互いに出し抜こう、優位を競おうとするコミカルな姿にこそ本作の面白さがあると思うので、同じ組織に所属して共通の目的を持ってしまうと魅力が失われないのか心配である。もっとも元ネタのドラマ『0011ナポレオン・ソロ』が人気シリーズとしてご長寿化したことを考えれば、その辺りは上手く処理されているのだろう。チンピラ役からアクションスターへ大きく羽ばたいたジェイソン・ステイサムが悪役で登場すれば文句なしである。

ガイ・リッチー作品の続編と言えば、三十郎氏は『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』の続編も待っている。こちらは遂にロバート・ダウニー・Jrアベンジャーズから解放されて企画が進行中だそうである。彼のギャラがハネ上がってプロデューサーは大変だろうが、その分観客動員は計算しやすくなっただろう。

ウェーバリー(ヒュー・グラント)が掛けているブロウ型(?)のメガネがジャズ・ミュージシャンっぽくて素敵だと思うのだが、自分が試着してみると似合わない(ちなみにここで想起したジャズ・ミュージシャンのビル・エヴァンスはこんなメガネを掛けていなかった)。人を選ぶフレームなのか。三十郎氏が選ばれなかったのか。

プライムビデオの配信版には本編終了後に特典映像がついており、少しだけメイキング映像が見られるのでお見逃しなく。なんだか得した気分である。

ローマが登場するのでまたもや無駄に思い出語りしようかと思ったが、本文が長くなったのでやめておこう。

コードネームU.N.C.L.E.(字幕版)