オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『死霊館のシスター』

The Nun, 96min

監督:コリン・ハーディ 出演:タイッサ・ファーミガ、ボニー・アーロンズ

★★

概要

ゾンビ・シスターズ。

あらすじ

1952年のルーマニア。霧深い土地にある修道院の薄暗い通路で二人のシスターが何かの使命を帯びている。一人は年季の入ったシスター。もう一人は若くて可愛いシスター・ヴィクトリア(シャーロット・ホープ)。おばちゃんの方が闇に飲まれて一人取り残される可愛いシスター・ヴィクトリア。やったぜ!こんな可愛いシスターが主人公の映画なら期待できる。ホラー映画のスクリーム・クイーンは美人でなくてはならぬ。おっさんが恐怖に襲われても「勝手に死ね」で片付けられるだけである。

ところがビビったシスター・ヴィクトリアは首を吊って死ぬ。この可愛いシスターがもう見られないなんて最悪……と思っていたら、バチカンから自殺の調査に派遣されたバーク神父の協力者となる地元のシスター・アイリーン(タイッサ・ファーミガ。『死霊館』シリーズのロレイン・ウォーレン役でお馴染みヴェラ・ファーミガの19才離れた妹)も可愛いので一安心。ここでようやく本編が始まることになる。

感想

全体の印象としては、“怖がらせる”と“驚かせる”のバランスが極端に“驚かせる”の方に偏っていた。悪魔ヴァラクとの戦いであることが早々に判明してしまうので、何が起きているのか分からない状態で恐怖を煽る雰囲気が十分に醸成される前に対決に突入してしまった感じである。悪魔ヴァラクはシスターのコスプレをしたマリリン・マンソンにしか見えず、怖いと言うよりも面白い。観終わってから調べてみると、残念ながらマリリン・マンソン本人は出演しておらず、ボニー・アーロンズという女優が演じていた。彼女はすっぴんのマリリン・マンソンと比べてもよく似ている。

死霊館』シリーズと同じような雰囲気を期待したので肩透かしを食らったが、最初から悪魔バトル映画を期待していれば、ゾンビと化したシスターが格好よかったり、物理法則を超越し過ぎて笑えるので、別の楽しみ方ができたのではないかという気もする。いずれにせよ、ホラー映画としては成立していない。修道院の雰囲気だけは不気味なので、それを活かし切れなかったのは残念である。

他に登場するシスター・オアナ(イングリッド・ビス。設定通りのルーマニア人)たちも美人なので、バチカン神父を無視してもっとシスターたちを推してほしかった。これはホラー的な演出とは関係なく、三十郎氏が美人シスターを眺めていたいだけである。そう言えば『バードマン』にもシスター萌えの性癖ネタが出てきた。あの下手くそな役者は本作を観て萌えただろうか。

マリリン・マンソンみたいで(笑えるが)格好いいゾンビ・シスター以外に映像面で良かったのは、子供が蛇を吐くシーンと公爵の悪魔召喚儀式である。

死霊館のシスター(字幕版)

死霊館のシスター(字幕版)