オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『セックス・トラフィック 悪夢の週末』

Traffik, 96min

監督:デオン・テイラー 出演:ポーラ・パットン、ロゼリン・サンチェス

★★

概要

クビになった記者が復職しようと欲をかいて恋人と友人が死ぬ話。

短評

ポーラ・パットンのおっぱいが微妙に見える映画。初めて化粧をしたかのような濃すぎるチークは見苦しいが、ゴージャスな谷間を見せびらかし、プールを下着姿で泳ぐシーンは眼福もの。薄着で虐げられるシーンもあり加虐心を唆るが、おっぱい全体が見えるのはほんの一瞬である。見えるシーンよりも見えそうで見えないシーンの方が長い。

ポーラ・パットンのおっぱいの話しかしていないと、まるで三十郎氏が助平親父のようだが(実際にそうなのだが)、それ以外には特に見どころのない映画なので仕方がない。冒頭で「事実に着想を得た」のテロップを入れ、エンドロール前には人身売買についてのテロップが入るが、この緊張感に欠けたスリラーは人身売買の現状を巡る悲惨さを突きつけたり啓発することは決してない。人身売買の受益者となりうる助平親父たちを中途半端に喜ばせるだけである。ポーラ・パットンの肌を眺める映画でしかない。

あらすじ

ストーリーは、休暇へ向かうブレア(ポーラ・パットン)と恋人のジョンがトラブルに巻き込まれ、その相手が人身売買組織だったというだけのもの。インフィニティ・プール付きの豪華な別荘で攻防戦を繰り広げるのかと思ったら室内では戦わないし(きっと低予算で別荘を破壊できないという事情があるに違いない)、人身売買の話も取ってつけたような設定である。追い詰められるのも復讐するのも中途半端どころではない物足りなさである。あの豪華な別荘を自由に使用できれば凡庸なスリラー映画としては楽しめる水準になったのではないかと思うが、所詮はないものねだりである。

感想

スリラーへの導入部分が酷いので、続く本編も当然つまらない。加えて、ブレアの行動があまりに自己中心的で、それが故に問題を深刻化させているのだから彼女を応援できない。美人でおっぱいが大きいってだけで同情してもらえると思うなよ!好きだけどな!

組織に拉致された女性たちは過酷な環境で監禁されている。薬を打たれ、暴行の痕も見られる。しかし、性的な目的があるのならもう少し綺麗にしておかなければ営業的にマズいのではないか。加虐専門の場合もありうるが、それだって最初は綺麗な状態から始める方が良いだろうに。

ジョン・ウィック』のマスタングも69年式だったが、本作に登場するシヴォレーも69年式である。1969年という年は自動車業界において特別な一年だったのだろうか。三十郎氏は自動車に詳しくないので分からないが、この時代のゴツゴツしたデザインの車は今の流線型ボディよりも素敵に見える。