オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『TRANSPORT トランスポート』

Fetching Cody, 88min

監督:デヴィッド・レイ 出演:ジェイ・バルチェル、サラ・リンド

★★

概要

タイムトラベルして恋人を死から救う話。

短評

手作り感溢れるカナダのタイムトラベルもの。タイムマシンは何故か主人公の友人のホームレスが持っているし、タイムトラベルの描写も椅子に座って「〇〇に行きたい」と言うだけの雑さ、タイムパラドックスに言及しつつ過去改変を扱っているのにタイムパラドックスは適当に片付けるいい加減さ。画質も悪いし出来が良いとは言えないが、フフっと笑えるところもある。低予算でグダグダな脱力系の映画である。

あらすじ

公衆の面前でイチャつきまくるバカップルのアートとコーディ(サラ・リンド)。ある夜、ドラッグの過剰摂取で倒れたコーディを救うため、アートはタイムマシンを使って過去へ旅立つ(どうしてタイムマシンが?どんな仕組み?とかそういうことを気にしてはいけない)。過去を変えて、彼女がジャンキーになった原因を断つのだ。

感想

アートが旅立った先の過去はコメディになっているので、細かい部分を無視すれば割と楽しい。学校でいじめられて不登校から薬物に手を出したらしいので、いじめの切っ掛けとなった時代へ飛ぶと、そこには体育の授業中に初潮を迎えて白いズボンを赤く染める彼女の姿が。アートは彼女にタンポンを使わせようと四苦八苦である。

なんとかタンポンを渡して現在に戻ってもコーディは昏睡状態のまま。という訳で次は、彼女が酷いことがあったと言う彼女の兄の過去を変えに飛ぶ。するとそこには拳銃で頭を撃ち抜く兄の姿が。自殺を思い留まらせるため説得するアートに、兄は「ゲイなんだ。体育の着替えのときに皆の前で勃起した」と打ち明ける。ここでアートが「ゲイがどうした。俺だって体を売ったことがある」と返すのが最高である。

コーディをイケメンの彼氏と別れさせようと陥れたりもするが、基本的にはアートが緩く良い奴なので微笑ましく見られる。そんな彼が、実は原因が自分にあったと気付くラストは「もっと早く気付けよ」とツッコみたくなると同時に切なくもある。

キャストを調べてみると少女時代のコーディを演じたニコル・マノスやお姫様のローズを演じたジェシカ・マクロードが大人になっている姿を確認できてなんだか面白かった。こんな小さな映画に出た子役が消えずに生き残っているなんて。

トランスポート(字幕版)

トランスポート(字幕版)