オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『アイ,ロボット』

I, Robot, 114min

監督:アレックス・プロヤス 出演:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン

★★★

概要

ロボットが人類に対して反乱を起こす話。

短評

アシモフロボット三原則をモチーフとしたアクションスリラーである。三十郎氏は『われはロボット』をはじめとする彼のロボット小説群を一つも読んでいないので、本作のSF的な射程がどの程度正確なものかはさっぱり分からない。しかし、そういった小難しい要素を排した結果として万人向けの楽しいエンタメ作品に仕上がっている。

感想

アクションとスリラーの要素を取り除いてSF的なことを考えてみると、サニーの意志については『マトリックス』のネオのような理解でよいのだろうか。プログラムの断片にある不確定要素が魂と呼ばれるものに変化したアノマリーであると。マザーコンピューターのヴィキの暴走については単純に言葉の定義の問題か。人間(Human Being)を個人単位の人間と捉えるか人類全体と捉えるか。後者の場合でも第一条の「危害を加えてはならない」の部分に違反していると思うのだが……。

2035年の新型ロボットNS-5は人の愛着が湧きやすいような顔をしているらしいが、不気味の谷の真っ只中である。これは気持ち悪い。三十郎氏の身の回りの世話をロボットに任せるなら、もっとロボットらしい顔のロボットの方がよい。例えばC-3POのような。一日中話し掛けてきそうで鬱陶しいけれど。

サニーが整列したNS-5に紛れ込むシーン。最初にいた場所から移動すると、再度紛れ込むために周囲のNS-5も移動する必要があると思うのだが、他のNS-5は静止している。元々あったはずの一体は何処へ?

主演のウィル・スミスとヒロインのブリジット・モイナハン両方のシャワーシーンがある。後者は磨りガラスで身体が完全に隠れてしまっているのに対して、前者は鍛え上げたプリケツを見せつけている。ウィル・スミスの方がサービス精神旺盛である。

コンバースアウディプロダクト・プレイスメントがこれでもかである。人型ロボットの実現はまだまだ先でも構わないので(ホログラム嫁の実用化は可及的速やかにお願いしたい!)、本作に出てくるような自動運転は交通事故を無くすためにも早く実用化してほしい。人類が車の運転から解放されますように。運転の楽しみにこだわる人には、映像、音響、振動が再現された高性能のVRゲームを用意すればよい。

アイロボット」で検索すると映画ではなくお掃除ロボットばかりで出てきて困る。もしお掃除ロボットが人類に反旗を翻すとしたら、集めた食べカスを密かにゴキブリに与えて室内で繁殖させると効果が大きそうである。

アイ,ロボット (字幕版)

アイ,ロボット (字幕版)