オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。

『2 days トゥー・デイズ』

2 Days in the Valley, 104min

★★★

あらすじ

殺人事件を巡るコミカルな群像劇。

感想

特別に魅力的なエピソードがあったりキャラクターがいるわけではないが、手堅くまとめられた群像劇。全然関係なさそうな人々を(多少の強引さはあるものの)上手く一箇所に集めたものである。殺し屋が出てくるし、人も死ぬが、コメディなので気楽に観られる。

それなりのキャラの立った登場人物の中で一際輝きを放っているのは、全身の80%くらいがフェロモンで構成されているのではないかと思わせるスウェーデン人の桃色悪女ヘルガ・スヴェルゲンである。演じているのはシャーリーズ・セロン。本作の前にはエキストラとして一作品に出演しているだけのようなので、本作が実質的なデビュー作ということになる。もちろん脱いでいる。口に加えた氷で乳首を攻められている。エロエロである。彼女は脱ぎすぎて有難みに欠けるところがあるが、改めてその美貌を目の当たりにすると生唾ゴックンである。これだけでも本作を観る価値がある。

そんな彼女の恋人が、何かにつけて「1分、1分」と五月蝿い1分男の殺し屋リー(ジェームズ・スペイダー。誰かに似ている気がする)。彼は「1分あれば何でもできる」と言うが、“1分ゆで卵”は無理である。この殺し屋は料理をしたことがないらしい。きっと彼は交合も1分で終わってしまうのだろう。もっとも三十郎氏がヘルガを相手にすれば1分すら保たせる自信がない。日越“雑種”のマッサージ嬢ミドリ(キャスリーン・ルオン)を相手にした場合も同じである。彼女も美人だった。2大会連続4位のオリンピアン・ベッキーテリー・ハッチャー)も美人だった。彼女は長野でメダルを獲れただろうか。もっとも20年以上も前の映画なので、この中で現在も美貌を維持しているシャーリーズ・セロンは怪物的である。

他にも、運転中に尿路結石を発症してもがき苦しむ男とその不遇な秘書、売れなくなって自殺志望の映画監督、殺しの罪を被せられて殺されそうになる犬嫌いの殺し屋、ミドリに惹かれる刑事と売春産業を一掃したい相棒、二匹の可愛い犬(ピット・ブルが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』的な活躍を見せないかと冷や冷やしたが、マークくんは穏やかな犬だった)といったそれなりに面白いキャラクターが揃っている。キャラクターがそれなりなら、物語もそれなりで、大きな盛り上がりもないが退屈することもないというそれなりに楽しい映画である。

ラストは素晴らしい。スーザンがダズモのカツラを「無い方がいいわよ」と取ってしまい、ダズモは立腹するのだが、しげしげと鏡を眺めた後に自分のハゲ頭を受け入れてカツラを捨てる。男性諸君、ハゲを恐れるな。ハゲを受け入れてくれる女性はいる。まずは自分が受け入れるところから始めよう。

2 days トゥー・デイズ [DVD]

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