オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『INFINI/インフィニ』

Infini, 110min

監督:シェーン・アビス 出演:ルーク・ヘムズワース、ダニエル・マクファーソン

★★

概要

宇宙の有機生命体が人間を媒介して進化する話。

短評

SF映画によくある大作風のB級映画である。壮大なテーマや設定に予算がついて来られず、言葉による過剰な説明があったり、密室劇風にせざるをえないというよくあるやつである。有名作品の監督やキャスト、プロデューサーですらないスタッフをプッシュする辺りがいかにもという感じで、予告編だけは面白そうという厄介な代物でもある。

感想

狭い舞台で過剰に説明すれば親切設計になりそうなものなのに、これがとっても分かりづらい。映像はゴチャゴチャしているし、重要そうな設定が特に意味を成していなかったりと不親切である。あえて分かりづらくすることで「つまらないと思うのは話を理解できないお前が悪いんだぞ」とでも言わんばかりである。実態は単なるSFホラーでしかないのだからそこに焦点を絞ればいいのに。

最終的には未知との遭遇的な展開になっていて、これをやりたいがために物語を混乱させてしまった感じがする。ただ、このモチーフ自体は面白い。2時間弱もある割には人物の説明は不十分、台詞で説明する割には視覚的に訴えかけてこないと集中力を削ぐ要素が満載なため、そこまで何を見せられているのか半分くらい分からず、オチでスッキリできたとはならないのが残念なところ。やりたいことに追いついていないのは、予算だけでなく脚本や演出力もなのである。

狭くて窮屈ながらもセットはよく出来ている。最初は凍っていた基地に電源が復活して、吊るされていた肉片が融け出す辺りは実に生々しい。ただ、そこで力を使い果たしてしまった感があり、銃がやけに軽そうだったりと他の部分は安っぽい。

オーストラリア映画である。そして、ヘムズワース家の長男ルークが出演している。彼はそれほど格好よくない。三人とも兄弟だと分かるくらいにはちゃんと似ているのに、どうにも次男のクリスばかりが格好いい。ルークは悪役顔だし、リアムはなんかナヨっとしている。人間の顔というものは遺伝だけでは決まらないらしい。

INFINI/インフィニ (字幕版)

INFINI/インフィニ (字幕版)